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患者と適合すると、ドナー候補者として選ばれたことを日本骨髄バンクからお伝えします。ご本人の意思とご家族の意向、健康状態や日程などについてのアンケートに回答してください。
なお、その時の健康状態などにより提供できない場合もあります。
ドナー候補者との連絡調整を行うコーディネーターが確認検査の日程を調整します。
確認検査当日、本人確認のため書類(運転免許証等)提示をお願いします。
確認検査では、コーディネーターが面談して骨髄及び末梢血幹細胞採取のうち、ドナー候補者が承諾しない方法があるか確認します。提供の意思に変わりがない場合は、健康状態などを確認するための採血をします。
ドナーに選ばれると、コーディネーターと医師が、立会人同席のもとドナー候補者とご家族の最終的な提供意思を確認します(最終同意)。最終同意書への署名は大切な約束です。最終同意のあとは、患者の命にかかわるため提供意思の撤回はできません。
同意後、提供日と病院の調整をします。
骨髄・末梢血幹細胞提供の約1か月前に、採取病院(日本骨髄バンクが認定した病院)で医師による詳しい健康診断が行われ、安全な採取に備えます。事前にドナー手帳が配られます。
採決後の貧血を軽減するため、血液を事前に採血しておきます。この血液は提供日の1~3週間前に必要に応じて採取して保存します。
通常3泊4日の入院をすることになります。ドナーは提供の1~2日前に入院し、健康チェックと説明を受けます。
3~4日の通院または入院でG-CSFを注射すると、末梢血幹細胞が流れ出します。
G-CSFを注射した4または5日目に採取します。注射を通院で行う場合も、採取の際は通常1~2日の入院をします。採取した細胞数が不十分な場合は、翌日2回目の採取をします。
骨髄・末梢血幹細胞の提供ともに入院費用はかかりません。
採取された骨髄・末梢血幹細胞は、患者の待つ病院に運ばれて移植されます。
採取後は数日内で退院し、日常生活に戻ることができます。退院後は、定期的にコーディネーターが電話で健康状態を確認し、また1~4週間後に健康診断を行うなど、ドナーの健康状態を体調が回復するまでフォローアップします。
出典:ドナー登録のしおり「チャンス」日本骨髄バンク発行