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ドナー登録を希望される方は、日本骨髄バンクホームページ<外部リンク>やパンフレット「骨髄バンクにご登録ください。 チャンス ドナー登録のしおり ※健康増進係窓口に配架」をお読みいただき、内容を十分にご理解いただいてから、「骨髄バンク登録申込書」に必要事項を記入のうえ、ご署名をお願いします。
近くの登録窓口(京都府丹後保健所・府内献血ルーム)か、全国各地で行われているドナー登録会に「登録申込書」を持ってくるしてください。
ドナー登録は無料です。
所要時間は約15分です。
腕の静脈から約2mlを採血し、Hla型(白血球の型)を調べます。検査に費用はかかりません。
後日、日本赤十字社から「登録確認書」が送付されます。ドナー登録された方のHla型は、患者のHla型と定期的に適合検索されます。
Q:ドナー登録するにあたって、費用はかかりますか?
A:骨髄・末梢血幹細胞の提供のための検査費用、入院費といった費用は一切かかりません。ただし、ドナー登録手続きの際の交通費は自己負担となります。
Q:ドナーは患者を選べますか?
A:骨髄バンク事業は、すべて公平に行いますので、ドナーが患者を選ぶことはできません。
Q:ドナーが患者と面会することはできますか?
A:骨髄バンクの公平な運営と、相互のプライバシー保護のため、面会は認められません。ただし、個人が特定されない範囲であれば、日本骨髄バンクを通じて骨髄・末梢血幹細胞の提供後、1年以内に2回まで手紙を出すことが可能です。
Q:骨髄・末梢血幹細胞の提供を断ることはできますか?
A:ドナー登録や提供は、あくまでも善意の自由意思によるものです。登録後も、各段階で提供の意思の確認があり、その間は提供を断ることができます。ただし、最終同意後の意思の撤回はできません。ドナーの最終同意書への署名をもって、患者は移植に備え、化学療法や放射線治療法によって血液をつくる機能を失います。この段階での意思の撤回は、患者にとって致命的になります。
Q:骨髄・末梢血幹細胞の提供に、家族の同意が必要なのはなぜですか?
A:骨髄・末梢血幹細胞の提供の直前に、ご家族の強い反対でドナーが意思を撤回すると、患者は致命的な状況に陥ってしまいます。そうした最悪の事態を招かないためにも、ご家族の同意が必要になります。事前に同意を得るのは、患者への配慮であることをご理解ください。最終同意面談は、未婚の方はご両親、既婚の方は配偶者の同席が原則です。同席者がいない場合や、やむを得ない事情がある場合は、コーディネート開始後、コーディネーターにご相談ください。
Q:妊娠中や出産後にドナー登録はできますか?
A:妊娠中であってもドナー登録はできますが、ドナー(妊婦)と胎児の健康と安全の見地から、骨髄・末梢血幹細胞の提供はできません。出産後、1年を経過すれば可能です。
Q:提供時の休業補償はありますか?
A:善意にもとづく骨髄・末梢血幹細胞の提供ですので、登録や提供の際に仕事を休まれても、休業補償はありません。
Q:ドナー登録に、なぜ遺伝子検査が必要なのですか?
A:Hla型を詳しく調べ、骨髄移植・末梢血幹細胞移植の成績を向上させるためです。なお、Hla型以外の遺伝子領域を調べることはありません。検査用血液(血液・DNA試料)は必要な検査の終了後に破棄しますが、一部のDNA試料は、Hla検査の品質維持やHla検査に使用する試薬を評価するために、個人の識別を不可能にした後、使用させていただきます。
Q:ドナー登録しても、骨髄・末梢血幹細胞の提供ができない場合はありますか?
A:ドナー登録時に健康でも、ドナー候補者になった段階の健康状態によっては、骨髄・末梢血幹細胞の提供ができない場合があります。また、確認検査以降の手続きの中で、登録された方が健康上ドナーとして提供できないと判断された場合、日本骨髄バンクのドナーコーディネート担当者が登録者とご相談のうえで登録の取り消しをご連絡します。
Q:なぜ、Hla型を教えてもらえないのですか?
A:Hla型は移植医療の現場において大変重要な情報です。これが一般的に公開されると骨髄バンクを含め公平な臓器提供が行われなくなる可能性や、まれですが臓器売買等が行われる心配があります。そのため、第三者はもちろんドナー登録者本人にも個人を特定したHla型は教えないこととしています。
Q:患者と適合したときの連絡方法は?
A:ドナー候補者に選ばれると、ドナーコーディネートを担当する日本骨髄バンク事務局より「説明資料」と「質問票」がご自宅に郵送されます。その後、コーディネーターが面談して骨髄・末梢血幹細胞提供に関する詳しい説明を行い、医師が医学的な説明と問診を行います。提供の意思に変わりがなければ「確認検査」を実施します。不安に思われることや疑問点は、コーディネーターまたは日本骨髄バンク事務局にご相談ください。
Q:ドナー登録の取り消し、保留の手続きは?
A:ドナー登録はいつでも取り消しや保留ができます。最寄りの日本赤十字社ブロック血液センターへお知らせください。長期間海外へ赴任する場合もお知らせいただければ、ドナー登録保留の手続きを行います。帰国後、保留解除の手続きを取ってください。また、妊娠・育児期間中の登録保留についてもご連絡ください。
Q:55歳になったら登録状況はどうなるの?
A:満55歳の誕生日で自動的に登録が取り消しになります。なお、提供に向けてのコーディネート期間中に55歳の誕生日を迎えられた場合、コーディネート終了までは手続きが続行されます。
Q:転居などで住所が変わった場合はどうするの?
A:登録後、住所が変わった場合は、下記のいずれかの方法で住所変更の手続きをお願いします。
Q:採取方法は選択できますか?
A:最終的にどちらの方法で採取を行うかは患者側が選びます。ただし、確認検査時に、どちらか承諾できない方法があるか確認します。その意向は患者に知らされますので、希望しない方法で進むことはありません。患者とドナーの希望が合わない場合、コーディネートが終了する可能性があります。患者・ドナー・病院の条件により骨髄提供のみとなる場合もあります。
Q:ドナーにとってどちらの採取方法が負担が少ないですか?
A:総合的にはドナーの負担に差はないとされています。
Q:患者にとってどちらの移植方法が良いですか?
A:骨髄移植も末梢血幹細胞移植も、患者に点滴で移植する方法は同じですが、それぞれに長所、短所があります。例えば、再生不良性貧血や小児患者には骨髄移植が、また、進行期白血病や感染症がある患者、高齢者への移植には末梢血幹細胞移植が選択される傾向があるなど、それぞれの特性が考慮されます。
出典:ドナー登録のしおり「チャンス」日本骨髄バンク発行