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骨髄は骨の内部に存在するスポンジ状の組織で、その中に多くの増血幹細胞(白血球・赤血球・血小板のもとになる細胞)が含まれています。
骨髄移植はドナーに全身麻酔をして注射器で骨髄液を吸引し、採取した骨髄液を患者の静脈へ点滴で注入する治療法です。
太い神経であるせき髄に針を刺すことはありません。
末梢血(全身を流れる血液)には、通常は造血幹細胞はほとんど存在しませんが、白血球を増やす薬(G-CSF)を注射すると、末梢血中にも流れ出します。
採取前の3~4日間、連日注射し造血幹細胞が増えたところで、血液成分を分離する機器を使い造血幹細胞を採取し、骨髄移植と同様の方法で患者に注入します。
血液をつくる細胞の異常でがん化した血液細胞だけが増え、正常な血液がつくられなくなる病気。
血液をつくる細胞の機能が低下し、血液成分が極端に少なくなる病気。
出典:ドナー登録のしおり「チャンス」日本骨髄バンク発行