本文
農作業中の熱中症を予防しましょう
農作業中の熱中症により、毎年約30名の方が死亡しており、そのうち約85%が7月から8月に発生しています。
農作業を行う際は、熱中症にならないよう予防対策を行いましょう。
予防のポイント
ポイント1:暑さを避ける
高温時の作業は極力避け、日陰や風通しの良い場所で作業をしましょう。
ポイント2:こまめな休憩と水分補給
喉の渇きを感じる前に、こまめに水分・塩分を補給しましょう。
ポイント3:単独作業は避ける
複数名で作業を行ったり、時間を決めて連絡を取り合うようにしましょう。
ポイント4:熱中症対策アイテムの活用
帽子や吸湿速乾性の衣服の着用、空調付きの服や送風機を活用しましょう。
※農林水産省パンフレット抜粋
暑さ指数(WBGT)をチェックしましょう
暑さ指数とは、熱中症のなりやすさを表す値のことで、気温のほかに、湿度や日射、風を含めて計算されます。熱中症になりやすい気候かどうかチェックする習慣を付けましょう。
暑さ指数 |
注意すべき生活活動の目安 |
注意事項 |
【危険】 31以上 |
すべての生活活動で起こる危険性 |
高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。 外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。 |
【厳重警戒】 28以上31未満 |
外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。 |
|
【警戒】 25以上28未満 |
中等度以上(ウォーキング10分1km程度、ゴルフ、掃除、庭の草むしり等)の生活活動で起こる危険性 |
運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。 |
【注意】 25未満 |
強い生活活動(エアロビクス、ジョギング、登山等)で起こる危険性 |
一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。 |
熱中症が疑われる場合には
汗をかかない、体が熱い、めまいや吐き気、頭痛や倦怠感、判断力の低下などの症状があらわれたら作業を中断し、涼しい環境への避難や衣服をゆるめ体を冷やす、水分や塩分を補給するなどの応急処置をしましょう。
応急処置をしても症状が改善しない場合は、医療機関で診察を受けましょう。
体を冷やす応急処置について
額や顔だけを冷やしても、体の熱は下がりません。必ず太い血管や体全体を冷やすようにしましょう。
- 衣服や靴を脱がす
- 露出させた皮膚に水をかけて、うちわや扇風機等であおぐ
- 首筋、脇の下、足のつけ根等を冷やす
- 手や足を水に浸す