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第1回宮津市地域医療のあり方検討委員会を開催しました
第1回宮津市地域医療のあり方検討委員会を開催しました。
◆日時:令和3年3月1日(月曜日)18時30分~19時30分
◆委員:7名(添付委員名簿のとおり) ※会長に一般社団法人与謝医師会 会長 山根 行雄 氏を選出
◆設置目的:宮津市では、将来にわたり市民の健康を支えていくために、効果的・効率的で持続可能な地域医療のあり方の方向性について、委員会を設け、市が広く意見を聴取するとともに、委員会において方向性を検討いただき、市長に提言を受ける。
◆検討事項:本市の将来像を見据えた医療機関(本市全域及び周辺部地域の診療所)について
・一次医療として必要な医療提供体制
・人口減少に伴う医療機関(特に周辺地域の診療所等)の持続の可能性及び対策について
◆主な協議事項(地域医療の現状と課題について)
【意見】
〈A〉宮津市は財政状況が厳しい。人口減少が進む中で、近隣に診療所があるとよいとは思うが難しいと思う。現在の経済状況においては、医療機関への交通手段の確保を考えることが重要なのではないか。
〈B〉本会議において、市民全員が医療を受けられる状況を作れるよう検討していく必要があると考えている。交通手段についても検討する必要がある。
〈C〉地域で開業している先生の多くが5年後、10年後にはリタイアしていくと考えられる。今後、5年後、10年後というタイムスパンでどんな形でどんな医療提供体制を作っていくのがよいのか考えていかなければならない。おそらく5年後にはまた新たな問題が起こってくると思っている。皆さんはどのように考えておられるか。
〈D〉日置診療所では施設の老朽化や、人口減に伴い経営が成り立たない等多くの問題を抱えている。存続のためには経済面など様々な策を講じなければならず、5年以内になくなるということも仕方ないとは思う。しかし、住民からすると、身近なところに医療機関があって安心して医療を受けられるということは非常に重要。例え地域に医療機関を配置しなくても、どのように医療機関を保証するかがとても大事だと思う。単純に人口減だから仕方ないとはいかない。そこも含めて今後の宮津の医療について考えていかなければならないと思う。
〈C〉地域で開業する場合、経営を成り立たせるためにも地域の人の協力が不可欠。北部医療センターに若い医師がたくさんいるが、このような人が地域に残って医療をやろうと思うにはそれなりの魅力が必要であり、今後必ず何かしらやっていかなければならないところ。
〈E〉医師の数さえ確保できれば、日置や養老等に定期的に人を出して、診療を行うことはできるのではないかと思う。しかし、大学病院のためスタッフ枠があり、勝手に人を増やせない。最近は、コロナで直接診療ができないことも多く、電話で再診療を行ったりしている。これらが伸びていけば、ITを使った診療もできるのではないかと思う。ロボットを使った無人の交通機関もこの辺の道路なら可能かもしれない。今後考えていってもらえればよいのでは。
〈A〉訪問診療は都会ではない形だと思う。高齢者が大変安心できると喜んでおられ、その点については恵まれていると思う。
〈C〉医師の高齢化も進んでおり、5年後、10年後も同じように訪問診療を行っていけるかはわからない。続けるなら若手の医師の存在が必要。若手の医師がこの地域で開業するには、そこにどんなメリットがあるのかを広く知らせていかなければならない。
〈D〉北部医療センターへ行くということだけでなく、医師が地域に出向くということができればよいなと思う。地域、行政、医療機関すべてが連携する必要がある。コロナ禍において、医療のあり方も変わったと感じる。今のままの医療を残していこうと考えると将来が見えてこないと思う。
〈C〉北部医療センターの医師に訪問診療してもらうことはかなりの負担をかけることになる。現状ではまず無理なのではないか。
〈E〉やはり人の問題が最大。人さえいれば在宅診療部を作って訪問診療を行うことも可能だと思う。ただ、民業を圧迫してはならないという問題もある。現状では在宅まで北部医療センターが出ていくのは難しい。