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第3回宮津市地域医療のあり方検討委員会を開催しました

記事ID:0012701 更新日:2021年2月16日更新 印刷ページ表示

第3回宮津市地域医療のあり方検討委員会を開催しました。

 

◆日時:令和4年1月28日(金曜日)19時00分~20時05分

 

◆協議事項

(1)前回までのまとめ

(2)提言(案)について

(3)その他

 

【提言(案)についての意見】

〈A〉高齢のために移動そのものができない方が大変増えているため、本腰を入れて訪問診療が可能になるシステムを考えていかなければならない。橋北地域については医師や施設の問題も含め、府中・日置・養老の3地区をまとめて将来図を描く必要がある。どこかの診療所を引き上げればしばらくは続くということではなく、将来にわたって地域の人が医療を受けられる体制をぜひ検討してほしい。また、提言が出されたらこれを具現化していくようなことが行われていくと思うが、方策がそれでよいのか常にチェックし、検証するような場を持つようにしてほしい。今後様々な問題を解決していくカギになるのは北部医療センターだと思う。北部医療センターとどのような協同を行っていくか十分に検討する必要がある。

〈B〉医師は数年でこの地域から出て行ってしまう方が多い。10年後、20年後のことを考えると、やはりこの地域の医療(介護も含む)の担い手はここに住んでいる方、つまり看護師になると思う。北部医療センターで勤める看護師の場合、退職後介護あるいは訪問診療に移る方もいる。そのような方が山道を運転して訪問先へ行くということは考えづらい。将来的に北部医療センターを中心に医療MaaSをやっていくとしても、看護師が意欲を持って乗っかってくれるかということが一番難しい。現在でも看護師の欠員がある中、看護師確保が非常に難しいと思っている。

〈C〉医療MaaSを行う場合、訪問看護師と連携していくことになると思う。伊那モバイルクリニック事業について、ドライバーは医院で雇っているのではないかと思う。B委員の言うようにそこまでやってくれる看護師がいるのかということだが、多少はいるのではないか。訪問看護をやろうという看護師は意識が高く、熱心にやってくれている。訪問看護においては若い看護師も増えてきている。

〈B〉資料の中に宮津市内の公共交通空白地有償運送というものがあるが、これは市町を越えてということは出来ないのか。連携して与謝野町や京丹後市の方もカバーするということはとても出来ないことなのか。

〈D〉空白地有償運送は基本的には市内空白地に住む高齢者を対象としているもの。しかし、日置の方でもバス停や診療所から遠い方もいるので、来年度に向けて養老の空白地有償運送で日置地区もカバーできないかという話はしていく。また、養老から舞鶴に行きたいというような声もあったが、制度上厳しく、出来ていないというのが現状。そういったニーズも踏まえながら制度を改善していけばいいのだが、厳しいところもある。

〈B〉今後京丹後市も高齢化が進む。市町を境に区切るということは非効率だと思う。丹後全体で考えなければならない。

〈D〉幹線が上宮津から宮津市街地、それから岩滝の北部医療センターを通って伊根町へつながっている。住民は市域で動いているわけではなく、当然市域を越えて動いていくため、地域公共交通計画の見直しを図っているところ。京丹後市を含めて北部7市町でシームレスな公共交通の運行ができるようにというような計画を策定しているので、そういった中でも関わっていきたいと思っている。空白地有償運送はあくまで地域限定型の輸送機関。宮津市街地にはタクシーがあるが、宮津市街地でも空白地有償運送が利用できるようなシステムを作ると、今度はタクシーがいなくなってしまう。これは観光の宮津において致命的なことであるため、タクシーの経営についても考える必要がある。ただ、出来るだけ住民にとって利便性が上がるよう考えていかなければならない。

〈C〉今後は橋北地域の3診療所を1つの中央診療所にして、山間部には看護師と運転手が出向き、オンラインで医師が診るというようなことをしなければならなくなるのだろうと思う。そういったことは提言案に含まれているので良いのではないかと思う。

〈E〉今後ICTを外しては将来やっていけない国の状態になっていくのではないかと思う。そう遠くない未来にロボットの時代になる。

〈C〉ICTは必ず必要になってくるだろう。

〈A〉重なるが、移動手段の問題については高齢者福祉に重大だと思う。橋北地域について今後再編統合を行うことになっていくと思うが、きちんと医療を提供するためには移動手段が議題になると思う。公共交通機関との共存等様々な制約があると思うが、行政の中でも十分議論し、地域のシステムがお互い機能し合って医療をきちんと受けられる体制に出来るよう検討してほしい。移動手段の確保は医療問題でもあると思う。

〈D〉おっしゃる通り。移動手段の充実については今回の提言にも入れていただければ。

〈C〉医療はオンラインのみでは完結しないため、移動手段も重要である。

〈A〉この福祉・医療問題は行政や医師会ではなく住民の問題であり、全住民が受け止めて考えていかなければならない。そのため、市民に現状を訴え、一緒に考えていくというような価値ある提言をしてほしい。今後の医療について住民と一緒に考えていくという軸が提言には必要だと思う。

〈D〉今後、持続的な医療体制や地域医療の確保については供給側である医師会、保健所、北部医療センターと検討する中で、必要であれば検討委員会を立ち上げて市民とも議論していく。2025問題が直近なので、まずそこを見据えて宮津市の医療体制をどのようにしていくかを医師会や北部医療センターと議論した上で、市民から意見をもらうこともあるかと思う。

〈F〉医療MaaSを考える中で、伊那市のように車自体にインターネットに接続する仕組みがあるということはとても良いと思う。患者の自宅にはインターネット回線がないことも考えられるため、この仕組みによって地域に出向いてのオンライン診療のハードルは1つ下げられるのではないかと思う。ただ、現在使用されている車は大変高い。今後研究をし、必要な機能のみを組み込んだ車を開発してもらえばよいと思う。また、1台のみではなく、3台程度同時に動けるようにした方が価値が出ると思う。1台で移動・診察するとなると、医師の無駄な待機時間が発生する。限りある医療資源を最大限活用できる仕組みを今後検討してほしい。

〈D〉財源は以前申し上げたデジタル田園都市国家構想の交付金ではなく、違う財源を取りにいかなければならないと思っている。ただ、枠組みは重要。橋北地域には調剤薬局がなく、小分けで配送してくれる業者もあるが、山奥までは行けないという問題もある。慢性疾患の方の薬を持って訪問できないかといったことも検討していかなければならない。今後、伊那市の事例の宮津市版を考えていければと思っており、実証実験という形で北部医療センターとの連携が重要。併せて、こういった事業について開業医に使ってもらえるような仕組みを作り、きちんと説明していきたい。

〈C〉橋北地域にも医師がいる。そこの意向を無視してやっていくわけにはいかない。十分に説明する必要がある。

〈D〉丹後保健所長より、今後は宮津市だけでなく、宮津与謝の範囲で考えてほしいとの意見をいただいている。本検討委員会の提言内容や来年度に向けての予算取りについては与謝野町とも調整しているところ。今後は北部医療センターとの共同研究や医療MaaSに与謝野町、伊根町が参加することも含めて、一緒に取り組んでいきたいと思う。

 

◎欠席されたG委員よりいただいた意見は以下のとおり。

・人口減少、高齢化が他圏域と比較し進んでいる丹後地域は、医療圏ごとの人口10万人あたりの医師数も全国、府平均を大きく下回っており、医師偏在数指標は府内で最も低く、京都府医師確保計画においても、府内で最も重点的に医師確保が必要とされている。このような中、管内の市町に先んじて地域医療のあり方検討会を立ち上げられたことは、当所においても非常に有り難いと考えている。

・丹後地域振興計画において「住み続けることができる安心・安全な地域づくり」を重点項目として、丹後圏域内の病院、医師会の連携と地域医療の強化、体制の確保に取り組むこととし、地域医療構想調整会議で検討を進める予定。

・宮津市地域医療のあり方検討会においても、圏域内の医療機関や市町との連携や体制を視野に入れた提言としていただきたい。

 

◎今回の意見により文言等整理しまとめた提言案は、再度委員による確認を行い、2月中に市長へ提出する予定。

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