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籠神社本殿

記事ID:0003319 更新日:2021年1月29日更新 印刷ページ表示

 概要

籠神社本殿
籠神社本殿

 

 棟持柱を備えた桁行三間、梁行二間の大型の神明造。四周に高欄付の縁をまわし、高欄上に五色の居玉を飾り、正面に木階と登高欄を設ける。柱は全て円柱で、礎石を据えている。妻側には棟持柱をたて、妻飾に鏡形と呼ばれる材を付ける。また、床下には、構造体から独立した心御柱と呼ばれる柱がたつ。
 屋根は桧皮葺で、棟に堅魚木10本を置き、千木は破風板をのばしてつくり、破風板に左右4本ずつの鞭懸を打つ。
 本殿の外観は、伊勢神宮の形式にならった古式を基調としている。しかし、本殿の平面構成は神明造としては異例で、内部に四本の円柱をたて内陣を形成する。また、外回りは正面ばかりでなく背面にも板扉を設けている。伊勢神宮正殿に近似する形式と、神明造としては極めて異例な平面構成が共存する点が特徴的である。棟札によれば建立は弘化2年(1845)で、大工棟梁は宮津葛屋町に住む冨田佐久造、後見は冨田藤兵衛であった。なお、昭和2年(1927)の丹後震災で被害を受け、復旧に先立って発掘調査が行われた。鎌倉末期と推定される旧礎石が検出され、その頃、現本殿に匹敵する規模の社殿が建てられていたことが明らかになった。