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籠神社
概要
籠神社
10世紀初頭に定められた「延喜式」のなかに籠神社は「名神大、月次新甞」とある。この神社が古代に遡る古社であることは、海部氏所蔵の「海部氏系図」にもみられるところである。この系図は「海部氏勘注系図」とともに国宝に指定され、わが国でも最古級の竪系図である。書写年代は平安前期を降らないとされている。
それによると、海部氏は始祖を彦火明命とし、應神天皇(4世紀末)の時、値の姓を授けられ、国造として海部氏族を率いて祭政を管掌した。のち律令制時代に入って祝として籠神社に仕えた。籠神社は古くから丹後一宮とされた社で、祭神は海部氏祖神の天火明命、住吉三神、天水分神、豊受大神、天照大神とされている。