ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 健康・医療・福祉 > 健康 > 健康づくり > 健康だより #2 慢性腎臓病

本文

健康だより #2 慢性腎臓病

記事ID:0010500 更新日:2021年5月20日更新 印刷ページ表示

慢性腎臓病とは

 腎臓の機能が様々な原因で徐々に悪くなっていく病気のことで、20歳以上の成人の8人に1人が患っている新たな国民病といわれています。

腎臓の役割

(1)老廃物を排泄する尿をつくり、体の外に老廃物を出します。

(2)体液量や電解質を調整する尿の量を調整して、体液量を一定に保ったり、電解質の濃度や量を調節します。体液量や電解質のバランスが崩れると、高血圧や心不全などをもたらします。

(3)血液を作る指示をだす赤血球の生成を促すホルモン(エリスロポエチン)を分泌します。

(4)血圧を調節する血圧を調節するホルモン(レニン)を分泌します。

(5)骨を強くするビタミンDを活性化し、骨を強くします。

慢性腎臓病の症状

 慢性腎臓病は、自覚症状がほとんどないまま、ゆっくりと進行し、腎機能がかなり低下してくると、疲れやすい、目・足の周りのむくみ、食欲がない、息切れがするといった症状がでます。

 一度失われた腎臓の機能の回復は見込めません。

 症状がすすんでくると厳しい食事制限や透析が必要となります。

 自覚症状が無くとも、腎機能の低下がはじまると、血液検査で腎機能を表す値、e-Gfr が低下します。低下が進むと尿蛋⽩(通常であれば、激しい運動等をしなければ、尿に蛋⽩は出ません)が出てきます。

 腎機能の低下・障害を発見するには、検査で異常がないか定期的に調べることが大切になります。

予防のためのポイント

 慢性腎臓病の原因は、腎臓そのものの病気や生活習慣病にあります。ここでは原因の1つである高血圧・糖尿病・動脈硬化といった生活習慣病の予防についてお伝えします。

減塩をしましょう

 料理には、塩の代わりに出汁のうまみを利用したり、香辛料・香味野菜・酢・柑橘系の酸味を生かしましょう。

禁煙をしましょう

 タバコは腎臓を含めた全身の血管の動脈硬化をすすめ、腎機能を低下させます。

肥満を解消しましょう

 BMI(体重kg÷身長m×身長m)が25以上の方は肥満です。肥満も高血圧・糖尿病等を引き起こす原因となります。
 肥満の原因はカロリーの過剰摂取です。1日3食規則正しい食事を摂り、夜遅い食事は避けましょう。
 また、1日20分~30分の有酸素運動(ウォーキング・ジョギング・水泳等)を心がけましょう。

アルコールは適量を守りましょう

 アルコールは高血圧や糖尿病の原因となります。純アルコールにして20g、お酒にするとビール500ml・日本酒1合・ワイン200ml(女性はこの1月2日)が1日の適量となります。休肝日は週2日もうけ、おつまみも食べ過ぎないよう注意しましょう。

健康診断を受けましょう

 毎年、6月~7月に宮津市国民健康保険加入者=「特定健診」、宮津市後期高齢者医療保険加入者等=「健康診査」を実施しています。(尿検査・e-Gfr の検査を含む)

 社会保険等加入者・被扶養者の方等も対象とした各種がん検診・肝炎ウイルス検診も実施しています。

 毎年健康診断を受け、糖尿病をはじめとした病気の早期発見をしましょう。