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健康だより #1 糖尿病
糖尿病とは
⾎液中のブドウ糖が慢性的に多くなる病気です。
ブドウ糖は⾎液中に存在し体を動かすエネルギー源として使われますが、多すぎると⾎管を傷つけ様々な合併症を引き起こします。
⾎液中のブドウ糖は膵臓で分泌されるインスリンというホルモンにより、⼀定の範囲に保たれています。このイン スリンの量が不⾜したり働きが悪くなったりすると、ブドウ糖が吸収されず⾎糖値(⾎液中のブドウ糖の濃度)が上がったままになり糖尿病と呼ばれる状態になります。
糖尿病の検査には主に⾎液検査が⽤いられ、空腹時の⾎糖値が126mg / dl以上、検査の1〜2か⽉前の⾎糖値を反映する HbA1c が6 . 5 %以上で糖尿病域となります。糖尿病は、膵臓でインスリンが作られなくなる1型糖尿 病と⽣活習慣が原因の2型糖尿病がありますが、糖尿病の9割以上が2型糖尿病です。
ここでは2型糖尿病についてお伝えします。
糖尿病の症状
糖尿病の初期には自覚症状がほとんどありません。
病気が進行すると、喉が渇く、尿の回数が増える、体重が減る症状が出ます。
自覚症状が出た頃にはすでに進行した状態であるのが糖尿病の怖いところです。自覚症状がないうちに糖尿病域、境界域であることを発見するには血液検査が有用です。毎年健診を受け、血糖値や HbA1c が前年より上昇していないか、糖尿病域を越えていないかチェックすることが大切になります。
糖尿病を予防するポイント
糖尿病の9割以上を占める2型糖尿病の原因はブドウ糖の過剰摂取です。
ここではブドウ糖を過剰摂取することを防いだり、エネルギーとして消費するポイン トをお伝えします。
食事は規則正しく
食事は3食規則正しく食べ、夕食は早めに摂りましょう。1度欠食すると、次の食事で高血糖になります。また、寝ている間はエネルギーの消費が少ないため、遅めの夕食は高血糖・肥満のもととなります。
野菜は1日350g
食事は野菜から先にゆっくり食べましょう。野菜から食べると糖の吸収を抑えることができます。1日350g以上の野菜を摂りましょう。ゆっくり噛んで食べることで、満腹感を得られ、食べ過ぎを防ぐことができます。
糖+糖はダメ
糖の重ね食いはやめましょう。
ブドウ糖はごはんやパン・麺類といった炭水化物に多く含まれます。うどん+ごはんのように糖質をたくさん摂るのは止めましょう
食事 のち 運動
食後30分~1時間後に運動をしましょう。接種した糖を消費することが大切です。
有酸素運動が有効的で、ウォーキング・ジョギング・水泳等を20分~30分以上継続することをお勧めします。運動の時間が取れない場合は昼休み中に時間を決めてウォーキングをしたり、なるべく階段を利用したり、出かけない日は掃除は部屋の模様替えを行うなど日常的に体を動かしましょう。
健康診断を受けましょう
毎年、6月~7月に宮津市国民健康保険加入者=「特定健診」、宮津市後期高齢者医療保険加入者等=「健康診査」を実施しています。(血糖値・HbA1c の検査を含む)
社会保険等加入者・被扶養者の方等も対象とした各種がん検診・肝炎ウイルス検診も実施しています。
毎年健康診断を受け、糖尿病をはじめとした病気の早期発見をしましょう。