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光明山悟真寺
光明山悟真寺
悟真寺本堂
創建に係る経緯は詳らかではありませんが、元和2年(1616)の創建、開山を光誉上人とします。延宝年中(1673~81)に火災にあい堂舎を失いましたが、天和元年(1681)、藩主阿部正邦により伽藍再建と伝えます(『丹後宮津志』)。
本堂は江戸時代の寺院建築としては珍しい寄棟造で、桟瓦葺の屋根は軽い起くりを帯びており、元は杮葺か桧皮葺ではなかったと思われます。全体に組物もなく簡素な造りで、広々とした前庭と合わせて、境内は素朴でおだやかな佇まいをみせています。
山門は入母屋造桟瓦葺の鐘楼門です。上層の柱間は吹き放しで、高欄付きの縁が四周します。また軸部には朱が塗られています。宝暦13年(1763)に再建されたものと考えられます。