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泰叟山国清寺
泰叟山国清寺
国清寺本堂
寛永2年(1625)、京極高広の室寿光院が実父池田輝政の追福のため、田辺(舞鶴市)の大泉寺の別源禅師を請じて建立したと伝えます。寺号、山号は、輝政の法名「国清院殿泰叟玄高大居士」にちなみます。
現本堂は天和3年(1683)頃の建築と思われ、本堂を含め庫裏、経蔵、鐘楼が整然と配置された境内は、禅寺らしい凛とした佇まいをみせています。また山門に入って右手に、「切支丹燈籠」と呼ばれる形式の石燈籠があります。
庫裏の書院は、和田屏山や西村奇石、松川龍椿といった幕末に当地で活躍した絵師の障壁画で飾られています。また寺宝も多く仏涅槃図(市指定)をはじめ、中世仏画の秀作が多数残されています。