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金谷山佛性寺

記事ID:0004859 更新日:2021年1月29日更新 印刷ページ表示

金谷山佛性寺

佛性寺山門

佛性寺山門

 

 元和年中(1615~24)京極高広が田辺(舞鶴市)から宮津に移る際、田辺瑞光寺の明誓上人とその子順誓を招じて建立したと伝えます(『丹後宮津志』)。ただし寺伝では宮津に移った時期を細川時代とします。

 宗派は浄土真宗。本尊の阿弥陀如来像は鎌倉時代後期の作で、「安阿弥様」といわれる立像阿弥陀仏の系譜をひくものです。

 本堂にある「源氏物語澪漂図襖絵」は江戸後期の画家佐藤正持の作です。正持は時の藩主本庄宗秀に招かれ当地に逗留し、宮津祭の様子を描いた「山王社祭礼図板絵」(日吉神社蔵)ほか、当地に多くの作品を残しています。

 山門は入母屋造銅板葺四脚門で、正面に軒唐破風を付け、門扉に細川家の家紋「細川九曜」が打たれ、細川氏との強い関係を物語っています。市街地からみたその威容は、宮津寺町の入口に相応しいものです。