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天橋立の世界文化遺産登録を目指して
天橋立 飛龍観
京都府、宮津市、伊根町、与謝野町では、天橋立の世界文化遺産登録を目指した取り組みを進めています。
祖先から深い感謝の念を抱き、守り育ててきた美しい天橋立を、子ども達に残しましょう。
天橋立の清掃
■天橋立の世界文化遺産登録に向けた取組みについて
宮津市では、平成19年6月、京都府等と共同で天橋立の世界文化遺産登録を目指した取り組みをスタートさせ、地元代表や学識経験者からなる「天橋立世界遺産登録可能性検討委員会」を設置し、橋立を中心とした地域の世界遺産登録の可能性について調査、研究を行い、世界遺産暫定リスト提案書の原案を作成しました。
平成20年度の国内暫定リストへの登録申請では、残念ながらリストに載ることが出来ませんでしたが、「提案書の基本的主題をもとに、登録に向けて作業を進めるべきもの」という高い評価を受けました。
引き続き、検討委員会において天橋立の価値を調査研究し、再チャレンジする準備を進めています。
■天橋立を世界遺産にする会について
平成19年12月に、世界遺産登録に向けた地域住民の気運醸成や天橋立の保全を目的に市民団体「天橋立を世界遺産にする会」が設立されました。
シンポジウムや各種イベント等を通して、天橋立の価値を多くの人に伝えるとともに、関係団体と連携した天橋立ファンの獲得や更なる会員数拡大に取り組まれています。
平成29年3月現在、会員数は6,800名を超え、目標とする会員数1万人に向けて積極的な取り組みを展開していただいています。
■重要文化的景観の取組みについて
宮津市では、天橋立周辺地域の景観を保存し、次世代に伝えていくため、「重要文化的景観」の選定申出に向けた取り組みを進めています。
重要文化的景観に選定されると、天橋立周辺の社寺、道路、舟屋などが重要な資産として保全され、天橋立本体だけでなく周辺地域の景観を守っていくことが可能となります。
■景観まちづくりの取組みについて
自然、歴史及び文化などの地域特性を踏まえ、観光振興や地域活性化にもつながる景観を活かしたまちづくり方策「天橋立周辺地域景観まちづくり計画」を平成20年に策定し、景観形成ガイドラインに基づく街並み整備を進めることとしています。
■世界遺産とは
世界遺産とは、1972年のユネスコ総会で採択された「世界遺産条約」に基づいて「世界遺産リスト」に記載された自然や文化的な資産のことです。
この条約の目的は、世界的に価値の高い自然遺産や文化遺産は人類共有の財産であるとの認識に立って、各国が協力してその保存を図ろうとするものです。
世界遺産には「自然遺産」「文化遺産」「複合遺産」の3種類があり、平成29年7月現在で1,073件が登録されています。日本では、自然遺産として「知床(北海道)」など4ヶ所。文化遺産として「古都京都の文化財」など17ヶ所が登録されています。
自然遺産 |
著しくな普遍的価値を有する地形や地質、生態系、景観、絶滅の恐れのある動植物の生息・生息地などを含む地域。 |
文化遺産 |
著しくな普遍的価値を有する記念物、建造物群、遺跡、文化的景観など。 |
複合遺産 |
文化遺産と自然遺産の両方の価値を備えている遺産。 |
将来、世界遺産として登録を目指す資産は、「世界遺産暫定一覧表(暫定リスト)」に記載され、条件が整ったものから、国からユネスコに世界遺産登録の推薦が行われます。世界遺産登録を目指すには、まず、この暫定リストへの記載を目指すことになります。
関連リンク
- 文化遺産オンライン<外部リンク>
- 京都府文化芸術振興課<外部リンク>
- 天橋立周辺地域景観まちづくり<外部リンク>
- 天橋立を世界遺産にする会<外部リンク>
関連書類 ※ダウンロードします。 (関連書類をご覧になるには)