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子どもの発達障害について

記事ID:0021074 更新日:2024年2月22日更新 印刷ページ表示

「発達障害」って?

 発達障害は、脳機能の発達が関係する障害です。原因についてはまだはっきりしていませんが、脳の働きに生まれつきの特性があると考えられています。親の育て方や、本人の努力不足によるものではありません。発達障害がある人は、コミュニケーションや対人関係をつくることが苦手です。                                                                  また、その行動や態度は「自分勝手」とか「変わった人」「困った人」と誤解され敬遠されることも少なくありません。その原因が脳の働きの特性によるものだと周囲の人が理解すれば、接し方もかわってくるのではないでしょうか。                              なお、発達障害は、複数の障害が重なって現れることもありますし、障害の程度や年齢、生活環境などによっても症状は違ってきます。発達障害は多様であることをご理解ください。

発達障害って?

※国が「発達障害ナビポータル」にて発達障害のあるご本人・ご家族や関係者に向けた情報提供を行っておりますので参考にしてください。

発達障害ナビポータル https://hattatsu.go.jp/notice/2023_08-2/<外部リンク>

 

発達障害の特性の表れ方は?

●強みとして

・常識にとらわれないユニークな発想を持っている。

・関心のある事柄の知識の収集や記憶が得意。

・決められたことはきちんとする。

・慣れ親しんだ、いつも通りのことが得意。

・まっすぐで誠実な人柄。

・特定の分野には優れた集中力を発揮する。

・行動力がある。好奇心旺盛。

●弱みとして

・常識や暗黙の了解がわからない。誤解されやすい。

・相手の考えや気持ちがわからず苦労する。

・考えや行動をリセットするのが苦手。

・いつもと違うと混乱したり、焦ったりしてしまう。

・一度に複数の指示をされると、うまく対応ができない。

・ちょっとした刺激で集中力が途切れてしまう。

・指示の取り違いやうっかりミスが多い。

 

 特性の表れ方は人によって違います。また、1つの特性が強みにも弱みにもつながることがあります。強みと弱みの両方を考えてみましょう。1人で難しい時は、支援者の協力を得て、一緒に整理をしましょう。

 

発達障害にはやく気づくポイントは?

  発達障害のある子どもが社会に適応する力を身につけながら、自分らしく成長できるようにするためには、発達障害に早く気づき適切なサポートにつながることが重要です。発達障害に気づくためのポイントを紹介します。

 

人との関わり方

一人遊びが多い、一方的でやりとりがしにくい
おとなしすぎる、常に受動的
大人や年上の子、あるいは年下の子とは遊べるが、同級生とは遊べない

コミュニケーション

話は上手で難しいことを知っているが、一方的に話すことが多い
おしゃべりだが、保育士や指導員の指示が伝わりにくい
話を聞かなければならない場面で席を離れてしまうことが多い、聞いていない

イマジネーション・想像性

相手にとって失礼なことや相手が傷つくことをいってしまう
友だちがふざけてやっていることを取り違えて、いじめられたと思ってしまう
集団で何かしている時にボーッとしていたり、ふらふらと歩いていたりする
急な予定変更時に不安や混乱した様子がみられる

注意・集中

一つのことに没頭すると話しかけても聞いていない
落ち着きがない、集中力がない、いつもぼんやりとしている
忘れ物が多い、毎日のことなのに支度や片づけができない

感覚

ざわざわした音に敏感で耳をふさぐ、雷や大きな音が苦手
靴下をいつも脱いでしまう、同じ洋服でないとダメ、手をつなぎたがらない
極端な偏食
揺れている所を極端に怖がる、すき間など狭い空間を好む

運動

身体がクニャクニャとしていることが多い、床に寝転がることが多い
極端に不器用、絵やひらがなを書く時に筆圧が弱い、食べこぼしが多い
運動の調整が苦手で乱暴に思われてしまう、大きすぎる声を出すことが多い

学習

話が流暢で頭の回転が速いことに比べて、作業が極端に遅い
難しい漢字を読むことができる一方で、簡単なひらがなが書けない
図鑑や本を好んで読むが、作文を書くことは苦手

情緒・感情

極端な怖がり
ささいなことでも注意されるとかっとなりやすい、思い通りにならないとパニックになる
一度感情が高まると、なかなか興奮がおさまらない

 

気になる行動・反応に気づいたら

  発達障害がある場合、早期に気づいて支援することが、社会に適応する能力を身につけ、様々な能力をのばすのに役立ちます。もし、気になる行動や反応に気づき「うちの子は発達障害ではないだろうか」と思われましたら、通われている保育園や幼稚園、小学校の先生や宮津市健康福祉部・健康増進係、発達障害者支援センター等にご相談ください。発達障害の特性を整理したり、支援について一緒に考えます。宮津市健康福祉部・健康増進係から、丹後保健所が開催しているこどもクリニックを紹介することもできます。なお、気になる行動や反応は、集団の中で出やすい方もおられますので、保育園・幼稚園・学校の先生から保護者に報告があった場合も、ご相談ください。

   宮津市では乳幼児健診・年中児すこやか相談事業を実施しております。これらの事業では、子どもの心身の状態を確認し、発達障害についての相談も受け付けておりますので、必ず受けるようにしましょう。

こどもクリニック

  小学校就学前のお子さんを対象に「言葉の遅れがある」「興味のかたよりやこだわりが強い」等発達のことで心配したり悩んでいる保護者のご相談を小児科医師が医学的な視点から受けます。

※こどもクリニック:https://www.pref.kyoto.jp/tango/ho-tango/1222222818254.html<外部リンク>

※発達障害者支援センター:https://ksj.or.jp/fa07hatt/<外部リンク> 

  発達障害がある方とそのご家族が地域の中で安心して、より豊かに生活できるよう支援するセンターです。医療・福祉等、関係機関とも連携します。

※宮津市乳幼児健診:https://www.city.miyazu.kyoto.jp/site/kosodate/1913.html

※年中児すこやか相談:https://www.city.miyazu.kyoto.jp/site/kosodate/1906.html

※出典・参考:政府広報オンライン