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移住先を求めて 浦川高志さん

記事ID:0006683 更新日:2021年3月22日更新 印刷ページ表示

漆喰と床板をDIYした家で暮す浦川さんご夫妻

■移住先を求めて

借家住まいだったこともあり、以前から暮しやすい場所に移住しようと考えていました。私も妻も実家が京都市内にあり親が暮していることから、実家に近いところに移住先を求めました。

 条件は、海に近く、山と一体となった地。あちこちを調べ、思い描いていた建物が見つかったのが、ここ日ヶ谷地区でした。

 

■暮らすには最適の地

前住地は、車が多く、夏は暑く冬は寒い。日ヶ谷地区も暑くて寒いが、京都市よりやわらかな感覚を受けている。

便利さだけを考えると京都市内が圧倒するが、そこにないものがある。満天の星空、おいしい空気、想像を超える大きさのモリアオガエル、小さな頃どこにでもいたホタル。

すべてが自分たちの心をホッとさせる。

日ヶ谷地区には、「木」があり「土」があり「川」がある。四季がはっきりしており、「暮す」においては快適な地。

 

■もっとたくさんの人にこの暮らしを体感してほしい

住宅は、自分たちで出来る場所はDIYで改修。床板張りとか、壁の漆喰塗りとか。あとは大工さんに任せましたけど。

移住当初は、受け入れられるかが心配だったが、みな親切で、よそもん扱いされている感覚はなく、とても気楽に過ごさせていただいている。

もっと仲間が増えればうれしいと考えている。移住者がつながる場所があるとうれしいですね。

 

■地域をよくしたい

地区の担い手不足は厳しく、移住4年目の私が自治会の副会長や農家組合長をさせていただいている。市役所の会議では半日つぶれる。サラリーマンとか、若い世代には厳しい。移住者はほぼインターネットができると思うので、その活用で少しでも負担軽減ができればありがたいですね。

また、地区内に廃墟と化した家屋が存在する。都会の方から見れば、あまりよい風景でなく、不安をあおる存在。なんとか対応策がないかと案じている。

 サルの被害は予想外でしたね。ジャガイモ、サツマイモが一瞬で全滅しました。サルと話しができ、人との棲み分けができるといいんですけど。