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これぞ宮津の宝!地域の人々に愛されてきた「食」の宮津遺産

印刷用ページを表示する 記事ID:0012578 更新日:2022年1月21日更新
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宮津ならではのもので、地域に根差し、地域の人に愛されているロングライフデザインであることなどの条件を満たしたものが「宮津遺産」として認定されています。
宮津遺産に選ばれる産品は、「宮津の特産品をPRするもの」や、「長く愛され伝統あるものを作り続けている」などさまざまな理由がありますが、改めて今回はこの宮津遺産に選ばれた、宮津が誇る“食の逸品”をご紹介します。

 

宮津の食文化を代表する珠玉の一品

はしだて印いわし油づけ(オイルサーディン)

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缶の蓋を開けると、一糸乱れぬ美しさで並べられたイワシに思わず息をのんでしまいます。それもそのはず、「はしだて印いわし油づけ」を製造する竹中罐詰が最も大切にしているのは、“缶詰の蓋を開けた時の感動”なのだそう。
新鮮なイワシを大きさごとに仕分けて缶の中に並べるのは、すべて熟練された職人による手作業で行われています。​

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油づけに欠かせないオイルは、上品な風味が特徴の綿実油や、香り豊かなエキストラバージンオリーブオイルなど、厳選したものを使用。このオイルが、イワシたちをより一層鮮やかに見せ、味わいや食感を引き立たせてくれます。
宮津の特産品であるイワシを使った、味と美しさにこだわり続けるオイルサーディンをぜひ。

手仕事にこだわる芸術的な缶詰をご賞味あれ▼

 

伝統を守りつつ進化を続けるへしこ

浜文のへしこ

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丹後・福井地方の名産品「へしこ」は、保存食としても重宝されています。浜文商店のへしこは秋頃に漬け始め、翌年の春に一斉に出荷。できたものから一気に販売するので、期間・数量限定となっています(5月~9月※気温により変動あり、無くなり次第終了)。​

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食べる時は、少しぬかが付いた状態で焼くのがおすすめです。焼いているうちにぬかが焦げてきますが、身はふっくらと焼きあがりますよ。焼いたへしこは、ほぐしてごはんのお供にしたり、お茶漬けや炒飯などに入れたりしてもおいしく食べられます。守り続けられてきた伝統の味をご堪能ください。

ずっと残していきたい故郷の味「へしこ」について詳しくはこちらから▼

 

保存食だった干物に新しい価値を

丹後の旬の一刻干し

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かつては足が速い魚介類を長期保存する方法として用いられていた「干物」。宮津では昔から、干物は保存のためではなく“おいしく食べるもの”、そうした食文化がありました。
カネマスで作る干物は、獲れたての魚介類を2~3時間だけ干した「一刻干し」。限りなく生に近く、柔らかさやしっとり感があり、魚のうま味が凝縮されています。​

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作り方は至ってシンプル。朝仕入れた魚介類を、手早く下処理し、自家製の調味料液に漬け込んで干すと、昼頃には一刻干しの完成です。魚の鮮度を保ったまま作れるのは、海が近い宮津ならではの手法ですね。

 

新鮮な干物を届け・見守る“あたたかい”ひもの

旬のひもの

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​その日に獲れた魚をさばき、新鮮なうちに干物にする「きざき」では、通信販売で届けるほか、店主自ら届ける営業スタイルを続けています。旬のひものには、冷凍ものは一切使わず、宮津湾をはじめとする近海で獲れた旬の魚を仕入れています。

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干物にするまでの工程も手作業で丁寧に行われます。食材によって下処理の方法を変え、さらに、その日の気温や湿度などに合わせて干す時間や温度も調整しているのだそう。丁寧な手仕事と、家まで届ける心配りが地元の人の食を支えています。

干物の新たな可能性を見出した、きざきさん、カネマスさんを取材しました▼

 

一度食べたらとりこになる絶品焼き鯖すし

焼き鯖すし

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旬の食材を使い、見目麗しい会席料理を提供する料亭ふみや。こちらでは季節の会席料理のほか、脂がのった鯖を使った「焼き鯖すし」が人気です。しっとり肉厚な鯖を香ばしく焼き上げ、すし飯との間に寿司しょうがを挟むことで鯖と寿司しょうがの絶妙な味のハーモニーと食感が楽しめます。
焼き鯖すしは、ふみやでの販売のほか、百貨店での出店販売で買うことができます。実演販売の際は、目の前で鯖を焼いて握っているので、ぜひ出来立ても食べてみてくださいね。

<データ>
料亭ふみや
京都府宮津市島崎2039
TEL:0772-22-0238
営業時間:11:00~14:00、17:00~22:00(LO20:00)
定休日:不定休
https://ryoutei-fumiya.co.jp/<外部リンク>

 

宮津が誇る海の珍味

乾燥なまこ、干しこのわた

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大正元年創業の後藤商店は、宮津市で唯一「なまこ」の加工をしている老舗。100年以上変わらない製法で、乾燥なまこを作り続けています。
なまこには、コラーゲンやミネラルが豊富に含まれており、アンチエイジングにも効果が期待されていると言われています。宮津の海で獲れるなまこは身が厚く、食べる時に水で戻すと、よりぷりぷりの食感になるのが特徴です。​

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また、なまこの腸と天然塩だけで作る「このわた」は、1匹のなまこからとれる量はごくわずか。日本の三大珍味ともいわれていて、希少価値が高まりつつあります。このわたは通常、常温での保存が難しいものでしたが、後藤商店の独自の製法によって常温でも長期保存ができるようになりました。
貴重な食材でありながらも、多くの人に食べてもらえるようにと、宮津ではなまこの育成に力を入れ、生産量を増やす取り組みも注目されています。
乾燥なまこやこのわたは、ハクレイ酒造さんやホテル&リゾーツ京都宮津などで購入できます。

<データ>
後藤商店
京都府宮津市字江尻377

 

わざわざ食べに行きたい絶品お寿司

いわし鮨

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昭和52年に創業した「小銭寿司」では、新鮮な魚介を使ったお寿司がイートイン、テイクアウトの両方でいただけます。こちらの看板メニューは、ネギやショウガをたくさん乗せた「いわし鮨」です。
どれだけ新鮮でも臭みが残るイワシをよりおいしく食べられるように、薄塩を振って酢でしめ、ショウガとネギで爽やかに仕上げるという工夫にも注目です。こちらでは通販などは行っていないので、ぜひ現地で作り立てを味わってください。

<データ>
小銭寿司
京都府宮津市字河原1904-2
TEL:0772-22-0568
営業時間:11:00~21:00※売り切れ次第終了
定休日:不定休

 

宮津の地に根付いたロングセラー商品

徳利いか

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宮津市内のお土産物屋さんや、道の駅でもよく見かけるこちらの商品。鞍岡商店で約70年もの間、3代に渡って製造・販売されている「徳利いか」です。徳利いかは、10月から4月にかけて日本海で獲れるスルメイカを使って、3人がかりで作ります。徳利いかを作る工程は、ほとんどが手作業で行われるのだそう。​

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完成した徳利いかでいただく熱燗は、ほんのりとイカの風味と塩味が感じられ、ついついお酒が進んでしまいます。また、時間が経つにつれて、徳利が柔らかくなってきたら中をカラにしてコンロで炙っていただくのも一興。海の京都・宮津ならではの楽しみ方を体験してみてください。

読んでいるだけでお酒が進みそうな徳利いかの記事はこちら▼

 

地元のお米と宮津・由良の水で造る香りにこだわったお酒

香田(こうでん)

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天保三年(1832年)に酒造業をスタートしたハクレイ酒造。180年以上の歴史を持つ酒蔵では、宮津の地・由良ヶ岳の湧き水「不動山水」を使ったお酒がたくさんあります。その中でも「香田(こうでん)」は、京都丹後の農家で栽培された酒米「山田錦」(100%)が超軟水の「不動山水」と出合ったことで生まれた逸品です。​

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香田は、香りのいいすっきりした味わいが特徴です。この香りを出すために長年研究を重ね、理想の酒米を作るためにお米の生産者を説得。ついに目指していたお酒を実現させたのです。宮津愛があふれるこだわりのお酒をぜひ。

ハクレイ酒造のお酒造りを取材した記事はこちら▼

 

作る工程も楽しめる煉製品の代表格

鯛ちくわ

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株式会社松井物産が誇る看板商品「鯛ちくわ」。ヒレコダイやイトヨリダイ、スケソウダラをすり身にし、丹後産琴引きの塩を使った鯛ちくわは、肉厚で弾力があり、食べ応え抜群です。​

食18

国道178号線沿いにある橋立海産センター 瑞松苑では、“宮津が煉製品のまちであることを発信したい”という思いから、鯛ちくわの製造工程が見られるように、調理場に大きな窓を設置。訪れた観光客は、興味津々で見ているのだそう。ひとつひとつ手作りされた、できたて鯛ちくわをご賞味あれ。

<データ>
株式会社松井物産 橋立海産センター 瑞松苑
京都府宮津市字国分10
TEL:0772-27-1488
営業時間:9:30~18:00
定休日:無休
http://www.kkmatsui.com/<外部リンク>

青魚から作る宮津名物「黒ちくわ」についてはこちらから▼

 

江戸時代から続く宮津の伝統かまぼこ

文善のかまぼこ(赤板)

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1843(天保14)年、江戸時代に「文殊屋」として創業した文善(もんぜん)。170年以上の歴史を誇る老舗で、代々受け継いできたレシピをもとに作る「文善のかまぼこ(赤板)」は、その日の気候や湿度によって加工方法を変えながら一定の品質を保っているそうです。
弾力のある食感と豊かな風味、柔らかな歯ごたえを持つ文善のかまぼこは、今日も宮津の家庭の食卓を彩っています。

<データ>
有限会社文善
京都府宮津市字白柏1334
TEL:0772-22-2470
営業時間:5:00~6:30(朝市でのみ販売)
定休日:日曜・祝日

 

ぶどう栽培からこだわる宮津産のワイン

こだま樽熟成

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「天橋立ワイン株式会社」では、ブドウの栽培から製造、販売を自社で行っています。「ワイン造りは農業から」をモットーに、醸造用のブドウを栽培するための土づくりからこだわり、ブドウ畑に牡蠣の殻を使用したり、収穫作業は手作業で行ったりなど、手間暇を惜しまず育てられています。​

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そしてここで造られた「こだま樽熟成」が宮津遺産に選ばれました。
このワインには、京都産の白ブドウ「ヴェルデレー」を100%使用。搾汁した果汁を発酵させた後に樽に移し、約12か月熟成させています。
もともと柑橘系の香りと酸味をもつワインを、樽熟成させることで、バニラやナッツのような風味がプラスされ、豊かな味が楽しめる白ワインになるのだとか。特別な日のとっておきとして、宮津のワインを味わってみてください。

天橋立ワイナリーのワインへの情熱を取材した記事はこちら▼

 

ここでも買えます!宮津遺産

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今回ご紹介した宮津遺産の一部は、道の駅「海の京都 宮津」にある、宮津まごころ市でも販売されています。宮津の地に根差し、地域の人たちから愛されてきた逸品をぜひ、お土産にしてみてください。

〈データ〉
宮津まごころ市
京都府宮津市字浜町3008番地
TEL:0772-22-6123
営業時間:9:00~17:00
定休日:1月1~2日
http://michinoeki-miyazu.jp/<外部リンク>

 

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