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造り手の情熱と宮津の自然が育む至高のワイン 〜天橋立ワイナリー〜

印刷用ページを表示する 記事ID:0004686 更新日:2021年2月10日更新
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ワインセラー

 

世界的にも珍しい、海辺のぶどう畑を有する「天橋立ワイナリー」。畑の土づくりからこだわって日本ワインを醸造するワイナリーの、見所と魅力をご紹介します。

 

 

手間隙を惜しまない細やかなワイン作り​​

天橋立ワイナリーとブドウ畑

 

天橋立を望む海辺に広がるぶどう畑。夏頃には青々とした葉と瑞々しい実をつけ、美しい景色に出合うことができます。ここで栽培されているのは、天橋立ワイナリーの醸造用ぶどう。隣には大きなワイナリーが佇んでいます。

 

「天橋立ワイナリー」が作るのは、“本物”を追求したワイン。「ぶどうの濃縮果汁を使えばワインは簡単に造れますし、熱処理すれば楽に再発酵を防げます。しかし、ここではそのどちらも行いません。フレッシュな果実味が感じられるワインを造るため、手間隙を惜しまないことを大切にしています」。そう教えてくれたのは、代表取締役専務の藤原さん。自社の持つ宮津の畑もしくは関連会社「北海道ワイン」と取引のある農家で収穫された、いずれも生産者の顔が見える国産ぶどうのみを使用し、本物の味を追い求めておよそ20年。今では宮津内外に多くのファンを持つワイナリーとして注目を集めています。​

 

 

宮津と世界が繋がる、ワールドワイドな飲みものを​

天橋立ワイン

 

ワイナリー誕生のきっかけは、宮津で生まれ育ったオーナーの山﨑浩孝さんが経験した海外留学。異国の文化に触れ、広い視野を身に付けて帰郷した時に実感したのは「宮津、そして天橋立は、世界に通用する魅力を持った土地だ」という思いでした。宮津が世界と繋がるような名物を作りたいと考えた山﨑さんが辿り着いたのは、地元産のワインへの挑戦。欧米では「その土地を知るにはその土地のワインを飲め」という文化が根付いており、食事の時には供されたワインについて語り合うことで話が弾みます。コミュニケーションを繋ぐ飲み物であるワインで、宮津の魅力を発信しようと考えたのでした。

 

 

自然に育まれるワイン造りは“農業そのもの”

醸造用ブドウ

 

さっそく北海道で10年間ワインについて学び、平成11年(1999)に宮津でぶどうの栽培を開始します。「良いワインを造るには良いぶどうが大切。私たちは“ワイン作りは農業”と考えます」と藤原さん。しかし、醸造用ぶどうの海辺での栽培は世界的にも珍しく、未知への挑戦でもありました。海辺では朝夕と昼間の寒暖差が出にくいことが大きな懸念事項の一つでしたが、ここは背後にそびえる成相山からの山風のためか海風の影響を受けづらく、見事ぶどうの栽培に成功します。

 

かき殻をまくブドウ畑

 

さらにより質の高いぶどうを求め、様々な工夫も。例えば、フランスなど醸造用ぶどうの名産地に貝の堆積層が多いことに目をつけ、土壌の栄養不足や水捌けの改善のため、目の前の阿蘇海で獲れる牡蠣の貝殻を畑に撒布。また、除草剤は一切使わず、農薬も必要な部分にのみ、なるべく低刺激のものを使用。さらに収穫作業は機械を使わず手作業で。人の手で選定しながら一番良い状態の房だけを収穫することで、ぶどうを余すことなく活用できるのだそうです。手間隙かけて栽培するぶどうは、年々品質が高まってきています。

 

また、ぶどう作りが宮津全体の農業の活性化にも一役買えればと、内陸部の休耕地も活用。ここにも「ワイン作りは農業」という思いが現れていますね。​ 

 

 

魅力を直接感じられる、見学やテイスティング​

醸造倉庫

 

商品はウェブ購入もできますが、「ぜひ現地に足を運んで欲しい」と藤原さん。ここでは、宮津の気候風土との相性で選んだあまりメジャーではない品種も多く栽培。そのため、ぶどうの品種名からだけでは味をイメージしてもらいにくいことも。だからこそ現地を訪れ、各ワインの特徴や造り手の思いを聞き、ワインセラーや畑などを見て、じっくりテイスティングした上でお気に入りの1本に出合って欲しいのだと言います。

 

ワインとワインを使ったソフトクリーム

 

また、発酵途中の赤ワイン「フェダーロータ」や「白ワインソフトクリーム」など、現地でしか味わえないグルメも楽しめます。

 

 

宮津のワインと宮津の食が生み出すマリアージュ

ブドウ畑

 

ワインの世界でよく耳にする“テロワール”。これは、その土地の土壌や気候、さらには造り手の個性を指す言葉です。そしてぶどうは、土地の個性が影響しやすい果実と言われます。宮津の豊かな自然と丁寧な手作業で育ったぶどうから生まれるワインは、まさしく宮津のテロワールを反映した珠玉の飲み物。

 

「ここのワインは、宮津の新鮮な魚介類や干物、醤油を使った和食といった繊細な味わいの食べ物にとてもよく合うんです。ワインの本場でも、ワインとチーズの取り合わせを考える時、産地が同じものは相性が良いと言われるように、同じ空気と水に育まれた食材とワインの相性が良いのはきっと偶然ではないと思います」と藤原さん。​

 

ワインや地元産の野菜

 

ショップではワインやワインを使ったスイーツのほか、オイルサーディンやオリーブなど地元の食べ物も販売。さらにパン工房では宮津産コシヒカリの米粉を使ったパンが焼き上げられ、マルシェには地元の新鮮野菜がずらり。レストランでは地元野菜をふんだんに使った料理が。何と一緒に飲もうかと考えることこそワインを味わう醍醐味。ぜひ「天橋立ワイナリー」で、宮津の美味しい食べ物とワインとのマリアージュを楽しんでみてください。

 

〈データ〉

天橋立ワイナリー

京都府宮津市国分123
交通アクセス:京都縦貫自動車道「与謝天橋立IC」から車で約25分
Tel:0772-27-2222
営業時間:工場見学・ワインショップ 10:00〜17:00/
ぶどう畑のレストラン 11:00〜14:00(L.O.)、14:00〜17:00(カフェタイム)
※平日のみ 11:00〜17:00カフェも可
定休日:水曜日
ホームページ http://www.amanohashidate.org/wein/<外部リンク>

 

ふるさとプレミアム

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