ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

地元で愛され続けるソウルフード!青魚の風味豊かな「黒ちくわ」

印刷用ページを表示する 記事ID:0004505 更新日:2020年12月25日更新
<外部リンク>

黒ちくわ

 

宮津の食卓に欠かせない「黒ちくわ」をご存知ですか? 素朴ながら素材の味が活きた黒ちくわは、まさに宮津のソウルフード。その美味しさの秘密をご紹介します!

 

 

宮津の名産品「黒ちくわ」って?​

黒ちくわ3種

 

家庭料理や学校給食などに登場し、地元のスーパーや土産物店にもたくさん並ぶ黒ちくわ。地元では知らない人がいないほど馴染み深い食べ物です。黒ちくわはその名の通り、色が濃く黒っぽいのが最大の特徴。一般的なちくわには主にスケトウダラなどの白身魚が使われるのに対し、黒ちくわにはイワシやアジといった青魚が多く使われていることが、その黒っぽさと豊かな風味の理由です。

また、1本80gほどもあるビッグサイズとプリプリの食感が相まって、食べ応え抜群なのも魅力です。高タンパク低カロリーで、ダイエットにオススメの食材としても注目されています。​

 

 

感覚で勝負!おいしさの秘密は受け継がれる職人技にあり

煉製品

 

宮津の漁師町では昔から練り物の生産が盛んで、黒ちくわの他にも白ちくわや蒲鉾、天ぷらなどが今も作られ続けています。黒ちくわの製造を行う練り物店は数店あり、製法や材料の配分、こだわりはそれぞれ。そのうちの一店「廣瀬商店」では、およそ100年もの間受け継がれてきた職人技を駆使し、今も手仕事にこだわり続けているといいます。「魚の状態は季節などによって変化。すり身にする工程では脂の乗り具合などを感覚で確かめながら、それに応じて水加減などを調節しています」と、店主の廣瀬さん。さらに昔ながらの石臼を用いた機械ですり身にすることで、熱を効率的に逃してプリプリの食感をキープするのだそう。店ごとのこだわりが、黒ちくわのおいしさの秘密なんですね。各店の味を食べ比べてみるのもオススメです。

 

 

ちくわ作り

 

黒ちくわを実際に作ることができる体験プランがあると聞いて訪れたのは「宮津天橋立 漁師町 ととまーと」の体験工房。早速スタートです!

 

たねを伸ばす

 

まずは、アジやイワシ、トビウオなどのすり身とみりんなどの調味料、そして繋ぎとして小麦粉の代わりにタピオカ粉を混ぜ合わせた生地を、平たい枠の中に均一に伸ばします。

 

たねを巻く

 

枠を外したら竹の棒をあて、金属製のヘラを使って生地を巻き付けていくのですが、これがとっても難しい! 「小刻みにヘラを動かしながら押し付けるように」と、スタッフの方がコツを教えてくれますが、生地がヘラにくっついてなかなか上手くいきません。

 

焼き

 

なんとか形を整えたら、回転する機械に竹を差して焼き上げます。ふっくらと膨らんだちくわに少しずつ焦げ目がついてきて、食欲をそそるいい香りがふわりと漂い始めます。途中で何本かの身が裂けてしまいました。これは生地を巻き付ける際に空気を入れすぎてしまったためなんだとか。絶妙な力加減が必要なんですね。

 

こんなのできました

 

10分ほど焼くと完成! 焼き立てはパンパンに膨らんでいますが、すぐにしぼんでちくわらしい見た目になりました。

さて、熱々をいただきます! 一口かじると、青魚の豊かな香りと優しい甘みが口いっぱいに広がり、濃いうま味にびっくり。魚そのものの美味しさをしっかりと感じることができました。

 

 

地元ではこう食べる!黒ちくわの美味しい食べ方

黒ちくわ

 

宮津の食卓には欠かせない黒ちくわを、地元の方々はどんな風に味わっているのでしょうか? 一番多く聞かれたのは、ストーブなどでシンプルに炙るという声。少し炙るとより風味が引き立つのだそうです。日本酒など、お酒との相性も抜群ですよ。ほか、磯辺揚げや筑前煮などの定番料理や、蒲焼きにしてもおいしいのだとか。刻んで餃子のタネに入れるという声もありました。そして、地元のスーパーなどで最近見られるのが、黒ちくわの中にポテトサラダを詰めたユニークなメニュー。アレンジの可能性は無限大ですね。

ぜひ宮津の黒ちくわを味わって、魚そのものの風味と、どこか懐かしい素朴な美味しさを存分に楽しんでみてください。

 

 

<データ>

【Web販売】

宮津煉製品協同組合
https://miyazu-nerimono.com/items-sale.html<外部リンク>

 

【黒ちくわ作り体験】

宮津天橋立 漁師町 ととまーと

京都府宮津市漁師1775-25
交通アクセス:京都縦貫自動車道「宮津天橋立IC」から車で約5分
Tel:0772-25-9006
営業時間:10:00〜18:00(L.O.17:00)
定休日:火曜日
料金:黒ちくわ作り体験 1本800円 ※開催(平日のみ・5名〜・要予約)は休止の場合もあるため、要事前電話確認
ホームページ https://totomart-miyazu.com<外部リンク>

 

天橋立観光協会

京都府宮津市字文珠314-2
Tel:0772-22-8030
開催場所:京都府宮津市大垣55(松屋本店)
交通アクセス:山陰近畿自動車道「与謝天橋立IC」から車で約12分
開催時間:10:30〜、14:00〜
定休日:不定休
料金:1名1,500円 ※要予約
ホームページ https://www.amanohashidate.jp<外部リンク>
※詳しくは各ホームページをご覧ください。

公式Facebookへのリンク<外部リンク>公式Twitterへのリンク<外部リンク>公式Instagramへのリンク<外部リンク>