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黄金に輝く幻の高級魚!金樽鰯を食べてみよう

印刷用ページを表示する 記事ID:0009213 更新日:2021年5月13日更新
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金樽鰯1

 

宮津市を代表する観光地・天橋立。天橋立を臨む景色は日本三景にも選ばれていますが、すごいのは景色だけではないんですよ。眼前に広がる広大な海には、豊富な海の幸がたくさん!中でも「金樽鰯(きんたるいわし)」は宮津の海でしか獲れない貴重な魚です。今回は、金樽鰯にまつわる伝説や絶品お料理をご紹介します。

 

宮津市が誇る海の幸・金樽鰯とは

 

金樽鰯2

 

「金樽鰯(きんたるいわし)」は別名「金太郎鰯」とも呼ばれ、天橋立の内側の海「阿蘇海」で獲れるマイワシを指します。旬の時期は4~10月頃。
天橋立の外海「宮津湾」と比べると、阿蘇海は海水の出入りが少なく、マイワシのエサであるプランクトンが多く生息するため、この海で育ったマイワシは丸々と太り、脂がのった良質な魚となるのです。
また、栄養が豊富で、ビタミンやミネラル、カルシウムはもちろん、血中コレステロールの低下が期待できる高度不飽和脂肪酸「EPA」「DHA」をたくさん含んでいます。マグロやサバのような大きな魚と違って、まるごと1匹食べられるので、効率よく栄養が摂れそうですね。

 

宮津の海にはヒミツがあった…!?詳しくはこちらの記事をチェック!▼
実はこんなにすごいって知ってた?宝物でいっぱいの宮津の海<外部リンク>

 

​“幻の魚”となった金樽鰯の実情

金樽鰯3

 

昭和の頃には金樽鰯はたくさん獲れ、宮津のお料理屋さんでもよく提供されていましたが、近年では漁獲量が大幅に減り、通常のイワシの10倍ほどの値段がつくこともあるため“幻の魚”となってしまっています。
その原因はさまざまですが、マイワシ自体の数が減り、阿蘇海にやってくるマイワシもおのずと減っているのが大きな要因なのだそう。加えて、運よく阿蘇海にやってきても、美味しく太る前に湾外に出て行ってしまい、獲るタイミングが難しいことも一因に挙げられます。市場や魚屋さんで見つけた時は、迷わずゲットしたいですね。

 

黄金に輝くイワシ!?金樽鰯誕生ヒストリー

 

金樽鰯4

 

ここでひとつ小噺を。この金樽鰯には不思議な逸話が残っているんですよ。
平安時代の丹後国の国司(こくし※国の役人)で「藤原保昌(ふじわらのやすまさ)」という人がいました。保昌は阿蘇海に舟を浮かべてお酒を飲むのが好きで、ある日、いつものように舟に黄金の酒樽を乗せて酒盛りをしていると、ふとした拍子に酒樽を海に落としてしまったのです。
翌日、保昌の酒樽を引き上げようと、地元の漁師たちが網を引きましたが見つからず、諦めかけたその時です。
なんと黄金に輝くイワシが大量にその網にかかったのです。漁師たちは大喜びで保昌にもそのイワシを献上しました。もちろん保昌もイワシのおいしさに感動!黄金の酒樽のおかげでこの美味なイワシが獲れたことから阿蘇海で獲れたイワシを「金樽鰯」と呼ぶようになったのです。

 

金樽鰯を食べよう!

金樽鰯のことを知ったら食べたくなってきたのではないでしょうか?ただ、金樽鰯は近年漁獲量が減り、値段が高騰して高級魚になっています。市場や魚屋さんで見つけられたらラッキーかも。
さて新鮮な金樽鰯が手に入ったら、まずはお刺身でいただきましょう。シンプルに醤油のみでOK。ほどよい脂が口の中で溶ける味わいは、金樽鰯ならではです。

 

金樽鰯5

 

もちろん、金樽鰯は焼いても美味です。宮津市の「つるや食堂」では、金樽鰯を使った「幻の金樽イワシ丼」(要予約)がいただけます。オリジナルの甘辛いタレに12時間漬け込んだイワシは得も言われぬおいしさ!

他にも、通常のイワシ料理と同じように煮たり揚げたりしても間違いないでしょう。宮津の海で獲れた金樽鰯をぜひご賞味あれ。

<データ>
【幻の金樽イワシ丼】つるや食堂
京都府宮津市中野848
交通アクセス:京都縦貫自動車道「与謝天橋立IC」から車で約15分
       京都丹後鉄道「天橋立駅」下車+観光船「天橋立桟橋」~「一の宮桟橋」乗船約12分+徒歩約5分
TEL:0772-27-0114
営業時間:8:30〜17:00(L.O.16:30)
定休日:不定休
幻の金樽イワシ丼は、事前にご確認ください。
ホームページ http://www.love-tango.com/turusyoku/<外部リンク>

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