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宮津の春を彩るミツバツツジ〜フォトジェニックな絶景スポット〜

印刷用ページを表示する 記事ID:0008746 更新日:2021年4月13日更新
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ミツバツツジ1

色とりどりの花々が季節を彩りだす4月……宮津市では、市の花に制定している「ミツバツツジ」が見頃を迎えます。
鮮やかな濃いピンクの花が咲き誇るミツバツツジと、宮津でしか見られないフォトジェニックなスポットをご紹介します。

 

宮津市の花「ミツバツツジ」ってどんな花?​​​​​​​​

ミツバツツ2

昭和59(1984)年に宮津市の花に制定されたミツバツツジは、ツツジ科ツツジ属。
漢字で書くと「三葉躑躅」となるように、3枚の葉が生えるのが特徴です。
落葉低木なので大人の目の高さに花が咲き、間近で花を楽しめます。
見頃は例年4月中旬~下旬。
花が咲いた後に葉が出てくるので、ミツバツツジが満開の頃はピンクの花で埋め尽くされ、華やかな景色が広がります。

宮津市には、ミツバツツジの絶景フォトスポットとして知られる場所が2箇所あるのをご存知ですか?
 

【天橋立雪舟観展望休憩所】
連なる鳥居とミツバツツジのコラボレーション

ミツバツ1-1

ツツジは山に自生することが多く、宮津市では宮津湾の東側、粟田半島にある獅子崎稲荷神社の鳥居を抜けた先の「天橋立雪舟観展望休憩所」のミツバツツジが有名です。見頃は4月中旬で、約1000本のミツバツツジがあたりを鮮やかに染め上げます。鳥居とミツバツツジの群生が織りなす光景はとても幻想的で、人気のフォトスポットとして近年注目を集めています。きれいな濃いピンク色の花を咲かせ、長い花びらを力いっぱい広げる姿は、桜とはまた違った美しさがありますね。

ミツバツツ4

ちなみに、この展望台の名称「雪舟観」とは、室町時代の水墨画家・雪舟が描いた国宝『天橋立図』の中で、展望台からの眺めに似ていることから名づけられました。雪舟が『天橋立図』を描いたのは1501年~1506年と推測されており、その頃の雪舟は80歳を超えていたと考えられます。きっと絵を描くために何度もここへ足を運んだことでしょう。雪舟もこのミツバツツジを見たかもしれないと考えると、浪漫を感じますね。
ミツバツツジとともに、ぜひ天橋立の雪舟観も楽しんでくださいね。​

雪舟観が入っている天橋立・五大観記事はこちらから↓

天橋立#3 天橋立の絶景を楽しむビューポイント「五大観」

 

【滝上山】
山一帯を染める隠れたミツバツツジの名所

ミツバツ5
​ミツバツツジのフォトスポットは他にもあります。
天橋立雪舟観展望休憩所から車で約10分のところにある滝上山は、標高約119mのハイキングも楽しめると人気の小高い山です。
こちらでは山の斜面一帯にミツバツツジが咲き誇ります。
ミツバツ6

この滝上山は地域住民の方が集まった「滝上保勝会」が維持・管理をしています。
こちらのミツバツツジは江戸時代にはすでに自生していたと伝わり、滝上保勝会が整備のため松の木などを伐採していたところ、自生していたミツバツツジを発見。
日当たりがよくなるように整えると写真のようにたくさん花をつけ始めました。
平成25年から延べ600人の協力のもと、山の整備にかけた時間は約4年。
「地域の人は、突然滝上山が真っ赤になっているのを見て驚きながら登っていましたよ。」と話してくださったのは、滝上保勝会の方。

ミツバツツ7

滝上山は登山口から頂上まで約20分で行くことができます。
おすすめのミツバツツジの楽しみ方は、頂上から宮津湾を背景に見たり、山裾から一面に咲く様子を見たりと山を360度で楽しむことだそうです。
休憩をはさみながらでも1時間ほどで山を往復できるので、晴れた日のハイキングとあわせて登ってみてください。

滝上保勝会さんによると、今年は例年より早く、4月15日には満開になるだろうとのこと。
宮津の絶景とともに、ミツバツツジのお花見を楽しんでください。

〈データ〉
天橋立雪舟観展望休憩所
京都府宮津市獅子崎
問い合わせ:天橋立観光案内所 0772-22-8030
参拝時間:境内自由
休み:無休
アクセス:京都縦貫自動車道宮津天橋立I.C.から車で約10分

滝上山
宮津市万年
問い合わせ:天橋立観光案内所 0772-22-8030
アクセス:京都縦貫自動車道宮津天橋立I.C.から車で約10分

 

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