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第16回 雪舟が描いた世界

印刷用ページを表示する 記事ID:0005011 更新日:2021年1月29日更新
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雪舟が描いた世界

 国宝『天橋立図』は、室町時代(15世紀頃)に日本独自の水墨画を確立し、その後の画壇に大きな影響を与えた雪舟の作品として広く知られています。

 

 21枚の紙を不規則に貼り合わせ、書き直しの跡がみられることから、この絵画は完成品でなく、下絵の可能性が指摘されていますが、当時の府中や文珠地区の姿を写実的に描き、社寺や名所の名前などが書き込まれていることから、その景観を復元する歴史学的な史料としても、極めて重要なものです。

 

 絵の構図は、ほぼ中央に天橋立や智恩寺を、手前に栗田半島を描き、その背後に府中の町並みを俯瞰しています。しかし、中嶋利雄氏の研究によると、実際にこうした風景が見える地点は存在せず、雪舟が現地で目にした実景を、絵の中で再構成したものと考えられています。特に、絵画の右端に、沖合に位置する冠島や沓島を書き込む一方で、満福寺など一部の寺院を意図的に省略した可能性が指摘され、この絵には、雪舟の宗教的な世界観が反映されているとする興味深い意見もあります。

 

 ただし、『天橋立図』が描かれた年代や目的については定説がなく、その謎解きは、今も多くの人を惹きつけています。

 

宮津の歴史

■■原始から古墳時代■■

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