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人の心の火を熾す建築士 〜羽田野 まどかさん 万町〜

印刷用ページを表示する 記事ID:0004481 更新日:2020年8月20日更新
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宮津町屋の仲間たち

 

宮津で「輝く人」を紹介する「MY-PLACE」。

 

東京出身の羽田野まどか(写真中央)さんは、約20年前、府立丹後海と星の見える丘公園の再設計の仕事で宮津に来られ、以来、丹後の多くの人と関わり合いながらまちづくりと空き家の再生に取り組んでいます。

 

「宮津には文化財までにはならないけど、価値のある空き家がたくさんあるの」

 

空き家の再生を手がけるようになったきっかけは、まちを散策しているときに城下町の風情を残す町家が空き家になっているのが目につき、何かおもしろいことができないかと思ったからだそうです。

 

そして、2012年、町家を再生し活用する仕組みをつくり、丹後ならではの暮らしやビジネスを創造できるまちづくりを志し、起業家チーム「宮津町家再生ネットワーク」を立ち上げました。町家再生の第一弾として取り掛かったのは、桜山の麓に建つ長屋。6軒長屋のうち使われていない3軒を、順にリノベーションし、「nagaya cafe 桜山」「熾 -ikoru-」「町家ラボ(事務所)」をオープンされました。(現在も絶賛進行中)

 

シェアスペース「熾 -ikoru-」では、新たなチャレンジをしたい人や地域に根付いて新規事業を起こしたい人など、丹後中の様々な人が集まって、地域ビジネスを考えるワークショップやイベントを開催し、集まった人達が誰かの悩みを自分ごととして考え、打開していくなど、人と人が出会うことによる化学反応が起こっています。

 

 「オール丹後ですべてのデザインができるまちになったらいいわよね」

 

それぞれの課題を一人で解決しようとするのではなく、足りないものを補い合える関係づくりを心がけ、各々のありたい姿、思い描く夢を自らが実現させる方法を共に考え、伴走することを大切にする。「足りないものを調整するのが私たちの仕事。それを『デザインの町医者』って呼んでます」と羽田野さん。そうして様々な起業者が生まれ、丹後各地で『熾 -ikoru-』のような場ができています。

 

2020.8月号広報誌

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