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対談 城﨑市長×平田オリザ学長
教育・文化の充実で若者に選ばれるみやづに
5月19 日、城﨑市長と平田オリザ氏が、教育とまちづくりの未来について対談しました。宮津市では、劇作家であり芸術文化観光専門職大学の学長である平田オリザ氏を講師に招き、演劇手法を用いた「話し合う・創る・表現する」ワークショップ等を通じた子どもたちのコミュニケーション能力の育成を推進しています。このような取り組みを踏まえ、市長と平田氏が、教育にとどまらず、このまち全体の未来を見据えて意見交換をしました。その一部を紹介します。
【平田】宮津市の子どもたちに関わって3年目です。丹後、但馬は、本当に暮らしやすい、子育てによい地域だと思います。一方、地方には地方なりの課題がある。特に、車社会。これは子どもの責任ではない、大人がつくったこと。子どもたちの能力は下がっていません。環境づくりが必要です。また、地方移住を考えたことがある若い世代が帰って来ない理由は、教育と文化と医療です。教育に関しては、コミュニケーション教育や協働的な学びなど、宮津なりの教育、文化があると伝えられると、Uターン、Jターンにつながると思います。
【市長】公共施設を活用したホテルがオープンしました。宮津の空気を大切にしながらクリエイティブな素敵な空間でした。
こういうことを広げたいですね。
【平田】私は、様々な地域に関わっていますが、一番の課題は少子化対策です。そして、教育や文化、まちづくり等これらは全部連動している。Uターン者、J ターン者がくるのは、雇用じゃなくて、教育、広い意味での文化だと思っています。
【市長】私のまちづくりの視点は、市民の理解を大切すること。「共創」というキーワードで、皆さんでまちをつくるというメッセージを出し続けています。それを教育にも生かしたい。教育は与えられるのもではなく、自分から学んでほしい。今、「探究」という形になってきてよかったと感じています。
【平田】自分のまちをどうにかしたいと思っている若者は、今たくさんいると思います。中学高校で、課題解決やふるさと学に取り組み、自分のまちを、より住みやすいまちにしたいと思っています。若い人たちの感性をいかしてください。
【市長】教育やまちづくりについて、 ぜひ、 またお話できるといいですね。