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My Place マイプレイス 元気になれる海辺の空間
宮津で「輝く人」を紹介する「My-Place」
宮津市街地から天橋立へ宮津養父線を進むと、右手に現れる「Cafe and Library Project Kobo Place」。店内に入ると、宮津湾に面した窓から穏やかな水面が覗き、落ち着いた音楽が流れる心地よい空間が広がります。今回は、昨年5月にこのお店を開いた須田冨士子(すだふじこ)さんにお話を伺いました。
お店では、コーヒーや紅茶のほかに、米国での生活が長かった須田さんが作る本場のキッシュやパイなどが楽しめます。さらに店内の一辺には、読書家の須田さんの蔵書が並ぶライブラリーコーナーも。このゆったりとした空間は、須田さんが長年働く中で見つけた「究極のワークプレイス」に必要な要素の結晶です。
仕事で全国各地を訪れていた須田さんが宮津へ初めて訪れたのは2年半前。海の近くで過ごしてきたこともあり、宮津市の自然の美しさや海の近さに魅了され、「2ヶ月後には引っ越していました」と微笑みます。ワークプレイス・コンサルタント、市場調査、通訳者など多様な経歴を持つ須田さん。様々な人に出会い、価値観に触れ、学ぶことがとても多かったそう。そこで得たものを社会に還元するために「何かしたい」という想いを抱いていたと言います。仕事をする「環境」の重要性を見出してきた須田さんは、ご自身が見つけてきたこだわりを注いで作り上げた空間を、カフェとしてオープンさせました。
究極のワークプレイスに特に大事だと感じるのは、移り変わる景色、音楽、そして美味しい飲み物や食べ物だったそうです。お店では、様々な経験をされてきた須田さんから、メニューや本にまつわるお話を伺うのも醍醐味。仕事や作業をしてもよし、本を読んだり窓からの景色を眺めるもよし。「良い時間を過ごして、生き生きと元気になってもらえたらと思います。お寺のような空間ですかね」と笑顔を見せます。
レシピも日々改良中。この冬には、コーヒーの焙煎も始められる予定で、お店は進化を続けます。
宮津湾のほとりに開かれた、こだわりの詰まった空間。それぞれの過ごし方で心を満たすひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。