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My Place マイプレイス 「子どもたちに言葉の翼を」
宮津で「輝く人」を紹介する「My-Place」。
「卒業した生徒たちの顔もよく覚えていますよ。生徒はとてもかわいいです」 と笑顔を見せるのは宮津市内でAet(英語指導助手)を務める濱田テイラーさん。米国フロリダ州出身のテイラーさんは、現在、市内すべての小学校と7つの幼稚園などで英語を教えています。元々、大学時代はジャーナリズムを専攻しており、友人とニュース番組を制作するなど精力的に学んでいました。しかし、いざ就職となると、その業界で働くことに前向きになれなかったそう。そんな時に出会ったのが、日本で英語を教えるAetという職業、実は、祖父母と母親が教員というテイラーさん。自分自身が教員になるつもりはありませんでしたが、高校時代に経験した学童ボランティアで、子どもたちと接する楽しさに気づいたといいます。日本での1年間の留学を経て、Aetとして働く決意をしました。
「私自身、日本語を学ぶ中で感じることですが、耳にした英語を、英語で理解できることが、スムーズな会話に繋がると思います」授業では、インタビューやビンゴなどのゲームに反復練習を盛り込み、単語や文法を自然に使えるよう工夫を凝らしてきました。「子どもたちには英語でのコミュニケーションに自信をつけてもらいたいんです」授業づくりの根底には子どもたちにより大きな世界を楽しんでほしいという想いがあります。また、廊下の一角には「イングリッシュボード」を作り、毎月様々な異文化紹介も。そんなAetとしての仕事もこの8月まで。「あと何回で授業が終わるのか考えるととても寂しいです」とテイラーさん。一方、任期後について伺うと、「やりたいことはたくさん。的を絞らないと」と笑顔を輝かせました。構想のひとつは、外国人観光客に、宮津での旅をより満足してもらうための手助けをすること。「地元の人とコミュニケーションができると、より一層良い思い出になると思います。再び訪れたり、魅力を広めてくれたりすると思うのです」と、その目は「宮津のこれから」にも向けられていました。
テイラーさんのアイディアの芽が宮津の地で、大きく花咲く日が楽しみです︕