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利他の心が伝承を繋ぐ ~増田 明博 さん~

印刷用ページを表示する 記事ID:0020441 更新日:2023年11月20日更新
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 増田明博さん

 宮津で「輝く人」を紹介する「My-Place」。

 「『いいもの見つけた!』という感動がありますよ」、嬉しそうに記録本のコピーを見せてくださるのは、増田明博さん。万町で美容師として活躍される傍ら、祭りの記録を次の世代にも繋ぐことにも力を入れておられます。

学生の頃は「外に出たい、仕事に早く就きたい」という事ばかり考えていて、20代は京都市内で美容師になるための毎日を繰り返していたそう。しかし、思い描いていた理想の生活と違うと感じ、都会への憧れは「都会=消費する場所」に変わり、「自然環境のいいところで子どもを育てたい」と宮津にUターン。数十年ぶりに帰ってきて、再び祭にかかわると、どんな神社で、どんな歴史があるのか、気になるように。同世代の仲間で勉強会を行ったり、伝承や昭和時代の記録を確認しながら祭のルールも整理しました。

本格的に「歴史」にのめり込んでいくようになったのは、コロナ禍で祭がないからと、皆で蔵の整理をしていたときのこと。『あかずの書庫』から明治の頃の記録本が発見。所有していた記録と照らし合わせると、空白の記録が浮かび上がり、様々な発見が。「いいものを見つけた、という感動と、地元のことなのっで、興味深く面白いですよ」とにっこり。「町内も若い子たちが一生懸命で、次の世代に繋がっていっていると感じています。続いている色々なことにはやはり意味がありますから」と記録をわかりやすく後世にゆっくりと伝えていきたいそう。また、現在は和貴宮神楽講で伝承のためのお手伝いもライフワークの一つだそうです。

そんな増田さんも40代までは自分のことで精一杯だったそう。ある人との出会いもあって、それまでの利己的な思考から『利他』を考えるようになり、地域のための活動にもより積極的になれ、大好きな音楽活動にも行かされているとのこと。これからも仕事に、色々な活動に、力を注ぎます。

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