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畳の価値を再定義 ~杉本 悠一さん~

印刷用ページを表示する 記事ID:0018973 更新日:2023年8月18日更新
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 MY PLACE

 宮津で「輝く人」を紹介する「My-Place」。

 店の扉を開けると、ふわっとい草の香りに包まれる。ここは1927年創業の畳屋辰蔵杉本畳店。今回は4代目杉本悠一(すぎもと ゆういち)さんにお話をお聞きしました。
 高校を卒業してすぐ、ギター1本持って大阪へ。初めてギターを買った喜びと作った音楽が誰かに届く、高校の文化祭での高揚感が忘れられなかったそう。しかし時間に追われ、理想としていた「音楽生活」は送れませんでした。 そんななか、大先輩が地元で音楽イベントを立ち上げ、宮津を面白くしようとされていることを知り、「大阪でなくても、家業をしながら音楽、でもいいんじゃないか」と思うように。宮津に帰ると、これまで気づかなかった「人との繋がり、祭や文化、宮津がもつ、『生きていく上での豊かさ』の素晴らしさに気が付きました」。自然の豊かさはもちろん、人の営みで生まれるコミュニティや文化が、宮津の魅力だと語ります。そんな宮津で「次世代にバトンを繋ぐことも考えたい」と思うように。「畳は『仕方なし』に替える方もいます。こんな靴が欲しいと思うようにポジティブな購買意欲を高めたいですね」。
 元々高かった知識欲も相まって「いいものはいい」「固執してはもったいない」という考えから、問屋さんと畳の元となるい草栽培農家や、同業者を訪ねました。そこで皆さんの熱い情熱を感じ、「この情熱を伝えることも大切、自分がおもしろいと思ったことをやって、新しい市場も開拓しよう」と、現在は畳素材のコースターを開発。薄くて量産もでき、輸送や持ち出しも可能ということから、海外のお客さんをターゲットに販売。今後は、海外販売の次の流れとして新たな畳製品開発にも取り組んでおり、「世界に新しい畳の価値をお届けしたい」と意気込みます。
 離れて気付いたまちの魅力と同じように、柔軟で新たな視点で捉えることで、いいものをもっとよくする。杉本さんの「新たな価値」の革命に注目です。

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