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宮津燈籠流し3年ぶり
祈りの灯、宮津湾を染め上げる
8月16日、宮津市の伝統行事である「宮津燈籠流し」が3年ぶりに開催されました。
恒例の花火大会は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止となりましたが、初盆供養花火を10分間打ち上げました。
燈籠流しはお盆に迎えた祖先の霊を再び極楽浄土へ送り出す際、供物にささやかな灯火を添えて海へ流したそうで、これが現在に続く燈籠流しの起源と伝えられ、江戸時代から400年続く伝統行事です。午後7時半には追っかけ燈籠が海へと流されるとともに、初盆を迎えた家から流された29隻の精霊船に灯が灯(とも)されました。この炎は勢いよく燃えれば燃えるほど、供養になるといわれています。
8時、3年ぶりに打ちあがる盛大な初盆供養花火。それぞれが先祖をしのんで空を見上げました。