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「守りたい」想いを継ぐ 〜重田 浩志さん 舞さん〜

印刷用ページを表示する 記事ID:0014390 更新日:2022年8月19日更新
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世屋みそ


 宮津で「輝く人」を紹介する「MY-PLACE」。

  「7年前の夏の終わりでした」そう振り返るのは重田さんご夫婦。「2人でできること、何かないかな――ちょうどそんなことを考えていたときに、当時世屋みそを作っていた西川さんが跡継ぎを探している、という話を耳にしたのです」
 宮津に引っ越してきたときは、別のお仕事をされていましたが、府中出身の舞さんが地元ということもあって、個人事業主との繋がりを持たれており、集まって皆さんの話を聞いていくうちに、「個人事業主っていう選択肢もあるな」と考えるように。夫婦2人でできるという点も魅力だと考ているとき、西川さんとの運命の出会い。実際にお会いして、柔らかな優しい人柄に惹かれるとともに、50年前から、丹後のコシヒカリを使い、大豆と塩も国産にこだわってこられた姿勢に感動。「ただ、味噌で生計を立てていけるのだろうかという不安ももちろんありました」しかし、地域の人から「世屋みそなぁ、もうすぐなくなるんやろう、残念やなぁ」と話しているのを聞いて、「求めている人がいて、こんなに宮津で愛されているものは守っていかなければならない」という想いから世屋みそを継ぐことを決意、2年前から世屋みその製造、販売がスタートしました。
 今では、学校給食にも採用される他、小学校の食育の授業で子どもたちに味噌を作る教室も実施。また、今は丹後で作られている米を原材料に使用していますが、米と大豆も世屋地域で、無農薬で作ったものを使いたい!と米づくり大豆づくりにも挑戦し無農薬の原材料を使用した味噌も仕込み中。現在は少量のため、イベントのみの販売ですが、少しずつ量を増やすことを目標の一つにされています。さらに、梅味噌など季節を感じる味噌の開発、地元の米粉を使った味噌クッキーや、自家製無農薬米のぬかを利用してサバのヘシコも作って販売にも挑戦。世屋みそを守り、愛され続ける商品として育てる傍ら、色々なことに取り組んでおられます。
 味噌づくり、無農薬の原材料製造、ヘシコやクッキー作り、食育活動、一見関係のないように見えますが、おふたりの行動の根底にあるのは地元地域の繋がりのあるものを大切にしたいという想い。「周りにそういう人がいるから自然にそう思うようになりました」地元地域との繋がりがあるから世屋みそと出会え、守りたいと思えた。教えてくれる人がいるから挑戦ができる。原点となるのは、いつも支えてくれる、宮津で出会った人々です。

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