わたしたちのまち宮津市
71/102

当時のトンネル工事の様子売間九兵衛の石ひ旧栗田トンネル(撥雲洞トンネル)はば高さ長さ約やく4.7m約4m126m69 やがて計画はトンネル建けん設せつに改あらたまり、1884(明めい治じ17)年に工事が始められました。かたい地じ盤ばんをくりぬくむずかしい工事でしたが、1886(明治19)年、ついに旧きゅう栗田トンネル(撥はつ雲うん洞どうトンネル)が完かん成せいしました。 トンネル工事で出てきた花かこう岩がんを用いて、今の宮津市役所横の大おお手て橋が石の橋(めがね橋)にかけかえられました。当時、「丹たん後ごの宮津に過すぎたるものは、波路のトンネルとめがね橋」といわれたほどりっぱな橋でした。 旧栗田トンネルの入り口には、1909(明治42)年、当時の栗田村、城しろ東ひがし村むら、宮津町の沿えん道どうの運送業者の寄き付ふによって、人々のためにつくした売間九兵衛をたたえて石ひが建たてられました。 旧栗田トンネルは、自動車の行き来がはげしくなるにつれ、たいへんせまくなり、すれちがうこともできなくなりました。そこで国は、1970(昭しょう和わ45)年に新しいトンネルを完成させました。このトンネルにより安全な通行ができるようになりました。旧栗田トンネル

元のページ  ../index.html#71

このブックを見る