3月11日の東日本大震災の発生から半年が過ぎました。
被災地では、今なお多くの方が避難生活を余儀なくされています。さらに、東京電力(株)福島第一原子力発電所の放射線問題も、依然厳しい状況にあります。
この夏、宮津市内のNPO法人「たんご村」が「被災地の子どもたちに、夏休みを宮津で過ごしてもらう!」とキャンプを企画。福島県福島市、伊達市、いわき市の35人の小・中学生らと3人の先生が参加しました。
子どもたちは、8月4日からの16日間、多くの皆さんに支えられ、思い出いっぱいの夏休みを過ごしました。
福島での子どもたちは・・・
宮津を訪れた子どもたちは、直接的には地震や津波の被害は受けなかったものの、日常生活では常に放射線の危険にさらされています。
登校時は、暑くても長袖・長ズボンにマスクを着用。屋外で遊ぶこと、雨や草に触れることは禁止。一学期は陸上大会や水泳の授業は中止となり、日々、校内の除線作業が行われました。
家庭においても、窓を開けたり、洗濯物を屋外に干すこと等は控えられています。また、食べ物も福島県産の野菜や果物、肉類等は避けている方も多く、不安な毎日が続いています。
そのような中、保護者の皆さんは「安全な場所で、楽しい夏休みを過ごして」という思いで、子どもたちを送り出しました。
思い出いっぱいの16日間 バスに揺られて約12時間。到着した宮津市では、たくさんの催しが子どもたちを待っていました。高齢者ふれあい交流施設「みやづ屋」や「府立丹後海と星の見える丘公園」を拠点に、海水浴やスイカ割り、そば打ち、バーベキュー等を楽しんだほか、天橋立炎の架け橋や燈籠流し花火大会にも足を運びました。
また、綾部市や福知山市にも滞在し、ツリークライミングや盆踊りを体験したり、京丹後市ではホームステイも行いました。
親元を離れての慣れない集団生活に、時には涙を流すこともありました。しかし、子どもたち自らが生活のルールを決め、力を合わせて元気に過ごしました。懸命に遊ぶ姿は、福島での不自由な時間を取り戻しているかのようでした。
皆さんの思いを一つに 今回の取組は、本当に多くの方の協力・支援によって行われました。中心となられた「たんご村」のスタッフをはじめ、食事作りや日々の活動を担われたボランティアの皆さん。子どもたちの良き遊び相手になった高校生・大学生たち。また、市民の皆さんから食材・日用品や支援金の提供があったほか、事業所には食材、マイクロバスや入浴等のご協力をいただきました。
被災地での放射線の放出は依然続いており、将来、どのような健康被害が生じる可能性があるかも分からない状態です。
私たちは、これからも被災地への思いを持ち続け、自分にできる支援に取り組みましょう。
〜参加した子どもたちからのメッセージ〜
● どこにいっても、みなさんがやさしく対応してくれたことが、うれしかったです。
◆ おみそしるがおいしかったです。毎日遊んでくれた大学生、高校生のみなさん、本当にありがとうございました。
● 初めての京都は、自分が思っていた以上にきれいで、楽しかったです。海やプール、外遊びは本当に久々で、とても楽しかったです。
被災地の子ども受入れに取り組んだNPO法人「たんご村」代表町田英司さん 16年前、阪神大震災の際に神戸の子どもたちを受け入れた経験もあり、東日本大震災の被災地の子どもたちに、宮津でゆっくり過ごしてもらおうとキャンプを企画しました。
補助金等を受けずに実施できたのは、協力していただいた多くの方のおかげで、心から感謝しています。
今回の取組のつながりや、ボランティアの皆さんの活動が、さらに広がっていけば良いと思います。 |

芝生の上での野球は久しぶり
震災以来、福島ではできませんでした

宮津での毎日は楽しいことがいっぱい
みんなで読み聞かせを聴きました

みやづ屋での食事は、子どもたちに大好評
この日は地元産の野菜とアジが並びました

福島に帰るバスの出発を前に、ボランティア・支援者の皆さん、宮津の子どもたちと一緒に笑顔でパチリ(8月19日「みやづ屋」にて)
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