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健康だより #特別号 熱中症

記事ID:0010511 更新日:2021年6月18日更新 印刷ページ表示

「熱中症」ゼロへ

 熱中症とは、気温や湿度が⾼くなり、体内の⽔分や塩分のバランスが崩れるなどして、体温が上昇し、発症する障害の総称です。

 ここでは熱中症の原因、予防、発症した時の対応についてお伝えします。

熱中症の原因

環境

 「気温・湿度が高い」、「日差しが強い」、「風が弱い」、「熱波の襲来」といtった環境によって熱中症は発症しやすくなります。特に気温が30度以上になると発症し始め35度以上になると急に増えます。7月~8月にかけてはこのような気温になるので注意が必要です。
 また、梅雨明けの急に熱くなった日は、体が暑さに順応できず熱中症を発症しやすいので気を付けましょう。(人の体は暑い環境で体を動かしたり、作業するのに慣れるのに3~4日かかります。)

年齢、体質

 「高齢者や子ども」、「肥満・痩せすぎの方」、「元々下痢等で脱水気味の方」、「体調の悪い方」などが熱中症を発症しやすいと言われています。熱中症の約半数は高齢者(65歳以上)です。高齢者は気温・湿度やのどの渇きに対する感覚が鈍くなったり、体温調節機能が低下していることから熱中症を発症しやすいのです。

行動

 「激しい運動・慣れない運動や長時間jの屋外作業」、「長時間水分補給できない状況」も熱中症を発症させる原因となります。

予防のための4ポイント

 熱中症を防ぐにはどうすればよいか、そのポイントをお伝えします。

水分・塩分補給

 1日の必要な飲水量は60kgの成人男性で1.2リットルと言われています。暑い日や屋外での活動・運動をする場合はさらに多く必要です。

 のどが渇かなくてもこまめに水分補給をしましょう。

 寝ている時も水分は失われます。寝る前だからといって水分補給を控えるのはやめましょう。特に暑い日は経口補水液(塩・ブドウ糖を水に溶かしたもの)を飲むのが効果的です。

冷房の使用

 熱中症は屋内でも発症します。温湿度計を置き、気温が高いときは無理せず冷房を使いましょう。

涼しい服装

 たくさん着こまず、外出時は日傘・帽子を使用するなど、涼しい服装を心がけましょう。

暑い日の活動

 屋外では、暑い時は無理をせず、作業や運動を中止し、日陰で休みましょう。

熱中症の症状

 熱中症の症状は1度(軽度)、2度(中度)、3度(重度)に分かれます。早期に対処することが大切です。

重症度1度 現場での応急処置で対応できる軽症

症状1 めまい・失神

 「たちくらみ」という状態で、脳への血流が瞬間的に不十分になったことを示し、“熱失神”と呼ぶこともある。運動をやめた直後に起こることが多いとされている。脈が速くて弱くなり、顔面蒼白、呼吸回数の増加、唇の痺れなどもみられる。

症状2 筋肉痛・筋肉の硬直

 筋肉の「こむら返り」のことで、その部分の痛みを伴う。発汗に伴う塩分(ナトリウム等)の欠乏により生じる。“熱けいれん”と呼ぶこともある。全身のけいれんはこの段階ではみられない。

重症度2度 病院への搬送を必要とする中等症

症状3 体のだるさや吐き気など

 体がぐったりする、力が入らないなどがあり、従来から“熱疲労”と言われていた状態。放置あるいは誤った判断を行えば重症化し、3度へ移行する危険性がある。

重症度3度 入院して集中治療の必要がある重症

症状4 体温が高い、皮膚の異常

 体に触ると熱いという感触がある。従来から“熱射病”や“重度の日射病”と言われていたものがこれに相当する。

症状5 呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない

 呼びかけや刺激への反応がおかしい、体にガクガクとひきつけがある、真直ぐ走れない・歩けないなど。

 

 熱中症を周りの⽅が発症した場合、適切な対処をすることが⼤切です。 これから暑さが厳しい時期になります。正しい熱中症の予防⽅法を知り、夏を過ごしましょう。