写真提供:京都府立丹後郷土資料館
懸仏
春日本地四仏懸仏は、木製円形地板に総体銅薄板貼付けで、内区の上下左右に鋳銅製釈迦・十一面観音・薬師・地蔵の四仏坐像を据え、内外区の境及び周縁に一条宛の銅覆輪を巡らす。周縁には、3個と2個の銅笠鋲を打ち、左右肩上に宝珠形鐶台のある銅獅噛形鐶座を据える。四仏には、銅透彫光背及び鍛造天蓋が添えられ、十一面観音坐像の右脇には鋳銅花瓶を据える(左脇欠失)。  十一面観音懸仏は、円形地板に総体銅薄板貼付けで、銅板二枚を中央で縦矧ぎとする。内区中央に銅透彫光背を負う鋳銅十一面観音坐像(台座共一鋳)を、その左右に蓮華を差した花瓶を据える(天蓋欠失、取付穴のみ残る)。内外区の境及び周縁に一条宛の蒲鉾形の銅覆輪(周縁の覆輪の一部に鍍金が残る)を巡らし、外区には2個づつの笠鋲を打ち、周縁左右肩上に宝珠形鐶台を備えた銅獅噛形鐶座を据える。頭部の小面は鏨彫りで表している。  釈迦如来懸仏は、円形地板に総体銅薄板貼付けで、内区中央に銅透彫光背を負う鋳銅釈迦如来坐像を表し、その左右に花瓶及び頭上には瓔珞のある毛彫天蓋を据える。内外区の境及び周縁に一条宛の銅覆輪を巡らし、外区には3個と2個の笠鋲を打ち、間には菊剣文を配する。周縁左右肩上には銅獅噛形鐶座を据える。  これらの懸仏は、技法的にほとんど相違はなく、制作環境は極めて近いとみられ、鎌倉末期から南北朝時代初期(14世紀前半)とみるのが妥当であろう。
市指定文化財 数 量三面
美術工芸品 年代等鎌倉〜南北朝
工芸品 所有者金剛心院
日置地区 所在地字日置