![]() 写真提供:京都府立丹後郷土資料館 |
木造扁額 籠神社には、「正一位籠之大明神」の神号をあらわした扁額が二面伝存している。そのうちの一面は、縦66・0センチ、横45・9センチの板に、銅板鋲留で重郭を施し、内区に銅板打ち抜きで表した神号を鋲留めし、外区には、左右各9、上下各8の飾鋲を打っている。その外縁に四方別材で刳型のある額縁を斜めに立ち上がる形でまわし、左右の材からは脚を造り出している。左右と上方には雲文を浮彫りで表し、さらに上方中央に三宝珠、左辺には昇り龍、右辺には降り龍を彫刻し、下辺は波文があらわされる。そして、左右各3、上下各2の猪目をくり抜いている。 ここに施された装飾彫刻は、応永年間(1394〜1428)に作られた北野経王堂の太鼓縁(京都市・大報恩寺蔵)に施されたものと同巧で、この扁額が室町時代初期の制作になることをうかがわせる。 この額字の筆者について、社伝では平安時代の能書家で、三蹟の一人に数えられる藤原佐理というが、確証はなく、額の制作された時期のものであろう。 | |||||||||||||||
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