表 門
和貴宮神社本殿
 附 拝殿 表門

 創建の時期はつまびらかでないが、正徳2年(1712)に火災に遭い、社殿・古文書などを焼失している。正徳3年の棟札を所蔵し、そこにそれ以前の造営に関する記述がある。これによれば、永正2年(1505)に田辺(舞鶴市)に住む左衛門尉、慶長17年(1612)にも田辺住の清左衛門、正徳元年と正徳3年は、宮津に住む冨田又左衛門藤原盛厚を大工として造営があったという。現存する本殿は、その後、文化4年(1807)に再建されたことが棟札よりわかる。大工棟梁は職人町に住む清水清助で、万町に住む冨田弥四郎が後見にあたった。  本殿は銅板葺の一間社流造で、身舎組物は二手先斗きょうの詰組とし、尾垂木が付く。妻は二重虹梁・大瓶束・笈形で、中央に亀に乗る翁、雲に鶴の彫物を飾る。向拝は柱上に、上下左右に大きく広がる斗きょうを組み、中央に波と竜の大型の彫物を飾り、木鼻は象と獅子とする。虹梁の持ち送りには葡萄の篭彫り彫刻を使う。身舎とは海老虹梁でつなぎ、花鳥の篭彫りからなる手挾を入れる。彫物は手が込んで活気に満ちた力作ぞろいであり、篭彫りを多様することが特徴の一つである。また、虹梁絵様は様々なパターンをそろえたもので興味深い。  表門は一間一戸の向唐門で、屋根は桧皮葺である。正面の虹梁上の蟇股は、中央に三つ巴を配し、輪郭を渦と若葉で構成したもので面白い。神社の向唐門は宮津では珍しく、造営年代は19世紀前期ころであろう。
未指定文化財 数 量二棟
建造物 年代等江戸
所有者和貴宮神社
宮津地区 所在地字宮本