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大フケ湿原 大フケ湿原は、上世屋の集落から縦貫林道を木子に向かう途中の標高約500mの地点に所在する。周囲を700m級の山に囲まれた平地の中央部に盆地状に広がっており、地質的には網野累層に属する砂泥岩層で構成された層を基盤とする。 湿原は、つねに水が飽和状態にある立地に形成される。このようなところでは水はけが悪く微生物の作用が妨げられ、植物遺体の分解が進みにくく不完全に分解したままで泥炭化して堆積する(この堆積量は年間約1oといわれている)。この泥炭土は強い酸性を示すが、こうした環境で生育する植物は少ない栄養で生育するものや、食虫植物のように小動物をとらえ栄養源にするもの、またミズゴケ類のように体内に多量の水を蓄え、湿原を湿潤にするものなど、過湿・酸性・貧栄養に耐えられる植物が生育し、当該地においてもこのような湿原特有の景観を示している。 また、最下層から現地表面まで堆積した泥炭土各層に含まれる植物遺体の年代測定や花粉分析をすれば、各時代の付近の植生や自然環境を復元することができるが、大フケ湿原ではこの泥炭の堆積が今から14,000年前から始まるものとされ、過去から現代までの自然環境を知ることができる標本として貴重であり、学術的価値が高い。 | |||||||||||||||
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