神 楽
上宮津祭の神楽・太刀振・奴
この芸能は、宮津市字小田に鎮座する愛宕神社の祭礼に奉納される民俗芸能である。 愛宕神社は上宮津地区の総鎮守で、4月15日に祭礼が行われ、氏子の各地区から出る6組の芸能集団、すなわち神楽、太刀振(4組)、奴が参集し、それぞれの持ち芸を競演する。 神楽は、南太神楽組による二人立ちの獅子舞であり、「切払い」、「鈴舞」、「乱」の3曲を伝える。太刀振は、小香河太刀組・喜多太刀組・今福太刀組・四区太刀組が演じるが、なぎなた状の太刀を持ち、大勢が揃い振りを演じるいわゆる棒太刀型の伝承であり、大太鼓と笛の囃子がつく。その太鼓打ちは大人が地拍子を打つ小太鼓と、子供が所作を交えて入れ代わりながら打つ大太鼓からなっており、大太鼓に特色がある。これに対し奴組による奴は、挟箱、大笠、ハグマ、鳥毛などで構成する大名行列の風俗奴を取り入れた近世の風流芸である。大太鼓と笛の囃子で演じられ、6人の鳥毛役が大きな鳥毛をめぐって演技をくりひろげるが、その鳥毛を受け渡すところが見所となっている。 特色ある奴振りのほかは、神楽も太刀振も丹後一円に分布するものと同系統の伝承である。しかしこれは、同じ水系につながる村々が一体となり祭礼を構成する典型的な事例であり、同じ水系につながる村々対立を調整する機能を秘めているようでもあり、資料的価値が高く貴重である。
市指定文化財 数 量 
無形民俗文化財 年代等 
所有者(保)南太神楽組/小香河・喜多・今福・四区太刀組/奴組
上宮津地区 所在地字小田・喜多・今福