写真提供:京都府立丹後郷土資料館 |
石造狛犬 狛犬は、唐獅子形の守護獣で、阿吽の一対に作り、神社の参道両脇におかれることが多い。狛犬は、宮中において御簾や几帳の押え(鎮子)として用いられたものが神殿に取り入れられ、やがて現在のような形になったものである。 この狛犬は、拝殿前の石階の両側に安置され、緑色を帯びた凝灰岩製で、比較的大型のものである。体躯の堂々たる量感の表現や、巻毛で表されるたてがみの力強い彫法、激しいものながら誇張に陥らない忿怒の表情には、見るものを驚かせる迫力がある。体躯に比して頭部が小さく表され、やや均衡を欠くが、古様にのっとった優美な彫法にはみるべきものがあり、鎌倉時代後期の石造狛犬の代表的な作例である。 いま各像の前肢に折損が見られるが、これについては、この狛犬が入神の作であるため、その昔夜な夜な橋立へ現れて道行く人を驚かせたため、天正年間(1573〜92)、有名な剣豪岩見重太郎が剛刀で切ったという伝説がある。以来この狛犬は、霊験があり、魔除の狛犬として信仰を集めたという。 | |||||||||||||||
|